これも何かの縁

ピアノとマンガの道を歩んできたハヤシのエッセイ・イラスト・物語集

ご案内☆短編連作物語「これも何かの縁」目次

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短編連作物語「これも何かの縁」のご案内。

児童養護施設育ちの若夫婦を中心に、日本文化や風習を話題にしながら四季を巡っていく物語。基本コメディ、たまにシリアス。ほのぼのハートフルな話が多めですが、ほんの少し『人間の悪意』が混ざってます。主人公・四条静也、実はけっこう黒い……。

テーマは生き方――家族、夫婦、子育て、恋愛・婚活、イジメ、ぼっち、オタク、劣等感、コミュ障――それぞれのキャラが自ら抱えるコンプレックス・呪いからの解放が、物語の軸となります。
※今後、ここを目次ページとし、更新した物語をリンクさせていきます。

では、どういったお話となるのか、簡単なあらすじをつけて紹介していきましょう。

短編連作物語「これも何かの縁」目次

プロローグまたは番外編(5編)

※「蝉」「中秋の名月」「豚草」の3編はイジメられっこ『長山春香』を軸にした連作となってます。『長山春香』は本編・第2部から登場する主要キャラクターです。

「蝉―僕のランク」
あらすじ→学校で下位ランクの『僕』、最下層女子『長山春香』に何を思う。
学園もの。ちょい辛め。シリアス。

「あだ名―中秋の名月」
あらすじ→白井月子が自分のランクを守るために犠牲にしたのは?
テーマはイジメ。シリアス。己の容姿に劣等感を抱える月子が犯した罪とは?

「豚草―腐女子の誇り」
あらすじ→中学時代、下位だった長山春香、白井月子、そしてもう一人「モヤシ」こと八島麗華の話。こちらはほんのりコメディ。

「お彼岸―アラフォー女子の幸せ」
あらすじ→恋愛や結婚を一歩引いて見ている冷静な未婚アラフォー女子・小林和江が主人公。本編の主要キャラクターです。お彼岸のプチ雑学あり。

「血液型診断―栗の節句」
あらすじ→若夫婦のほのぼのハートフルなお話。血液型、重陽節句(栗の節句)の雑学ネタ入り。四条夫妻登場。本編の主人公カップルです。

本編・第一部(24編)

※四条カップルを中心にハートフル・コメディチックな話が続きますが、後半から『きれいごとではいかない黒い部分』が顔を出します。

「聖夜―ああ人権! 言論の自由VS女性の権利」
あらすじ→若夫婦・四条静也と理沙の聖夜。性夜になるのはお約束だが、その前になぜか女性の人権VS男性差別の議論に。

「大晦日の願い―目指せ健康長寿」
あらすじ→おせちの雑学を織り交ぜつつ、四条カップルのほのぼのハートフルな物語。

「煩悩の年越し―ちょっとエッチに」
あらすじ→柚須風呂、年越し蕎麦のうんちくを織り交ぜた四条カップルの……煩悩物語。ちょっとエッチ。

「元日のお雑煮―太もも大好き」
あらすじ→お雑煮のもっちりした白いお餅に理沙の太ももを重ね合わせる静也……。

「年賀状―人間関係は難しい」
あらすじ→実は人間関係を築くのが苦手な四条カップル。彼らには友だちがいない――成人式の苦い思い出がよみがえる。

「セクハラ鏡餅―表現の自由VS女の人権」
あらすじ→フェミニスト・福田みすずが登場。表現の自由VS女性の人権――セクハラ男・黒野先輩を交え、下らない戦いが始まった。鏡餅についての雑学あり。

「セクハラ恵方巻き―いやらしい由来」
あらすじ→静也VSフェミニスト・みすず。セクハラ男・黒野先輩のせいで、またもや下らない戦いが勃発。恵方巻きのいやらしい驚くべき由来とは。

「悩ましき桃の節句―マタハラババア」
あらすじ→理沙が妊娠。マタハラ戦争。静也&みすずVSアラフォー独身女・小林主任。桃の節句・ひな祭りの雑学もあり。

「嫁き遅れの雛人形―ブスですみません・フェミニストみすずの誕生」
あらすじ→今回は福田みすずが主人公。美人妹さりなも登場。容姿に劣等感を持つみすず。伯父からの数々の侮蔑。フェミニズムに目覚めるまでの過去とは。

「桜づくしのお花見―四条カップルのまったり休日」
あらすじ→静也と理沙の桜づくしの休日。お花見の由来や歴史、桜餅、桜茶、桜湯の雑学満載。ほのぼの雑学物語。

「鯉づくしの端午の節句―四条カップルの地味で豊かなGW」
あらすじ→静也と理沙の鯉づくしの休日。端午の節句の由来や歴史、柏餅、ちまき、菖蒲湯の雑学満載。ほのぼの雑学物語。

「梅雨の休日と和菓子―短命一家と言われて」
あらすじ→静也と理沙の中学時代の出会いとは。理沙が健康長寿にこだわる理由が明かされる。和菓子の日、夏越しの祓、ドクダミ湯について雑学満載。

「七夕伝説―周囲との深い溝」
あらすじ→職場の周囲の人間となじめない理沙。実は今現在も静也と理沙には友だちがいない。七夕関連の雑学満載。

「七夕の願い―ハラスメントしているのはどっち?」
あらすじ→今回の主人公はアラフォー独身女・小林和江。妊娠した理沙に眉をひそめる彼女だが……。彼女には彼女なりの考えがあった。

「ゆるゆるなお盆の過ごし方」
あらすじ→お盆休みを家で地味に過ごす予定の静也と理沙の計画。お盆の由来や歴史、雑学満載。

「お盆―家族と共に」
あらすじ→理沙と静也、亡くなった家族への思いを抱え、その縁を思う。彼らの子どもの時代が垣間見えるお話。盆棚、薄荷湯、ホオズキなど夏ならではの雑学あり。

「文鳥と栗の節句―ふっくら・ぷっくり・もっこり」
あらすじ→文鳥、栗の節句についての雑学。理沙の母の話、理沙と静也の結婚の時の話が明かされる。

「月見に思う丸いお腹―専業主婦はダメ?」
あらすじ→専業主婦VS働くママ。静也、ついに福田みすずに敗れる? 中秋の名月・お月見の由来・歴史など雑学満載。

「封印された過去―不幸への復讐・静也の児童養護施設時代」
あらすじ→ついに赤ちゃんが生まれた。その時、静也の胸に去来したものは――イジメと暴力に支配されていた児童養護施設時代の生活だった。静也の苦い思い出とは? 無痛分娩についてのうんちくあり。本編第一部の中で核となる物語。

「縁結びの神様―幸せ耳掃除」
あらすじ→四条カップルの赤ちゃんの名前が決まる。神無月の意味、縁結びの神様について雑学満載。

「帰る家―戦場・理沙の児童養護施設時代」
あらすじ→理沙の児童養護施設時代の話。イジメにあう理沙。静也のアドバイスによって切り抜けるが……。ママとなった理沙は、いじめっ子だったボスに思いを馳せる。

「クリスマス・コンプレックス―恋愛弱者の作戦」
あらすじ→フェミニスト・福田みすずの学生時代。彼氏をつくろうとするも、コンプレックスが邪魔をする。そんな彼女の痛い過去とは。今後の福田みすずの核となる話。

「厄落としの忘年会―結婚の条件」
あらすじ→アラフォー独身女子・小林和江の人生哲学とは。

「紡がれる縁・不幸からの逃走―他人が苦手」
あらすじ→静也の過去の話。友だちがいないってそんなに悪いことなのか? 担任にも眉をひそめられていた静也の学校生活とは。静也の黒さが垣間見れるお話。きれいごとでは生きていけない。差別は必要悪――四条静也は差別主義者だった。

本編・第二部(28編)

※コンプレックスを抱えるフェミニスト・福田みすず、独身アラフォー女子・小林和江、ほか、イジメられっこだったオタク漫画家・沢田文雄や漫画家の卵・長山春香などなど世間の呪いにかけられたキャラクターたちが解放されていくお話です。もちろん四条夫妻も登場しますが、『世間一般から良しとされる四条夫妻の生き方』から離れているキャラに焦点を当てていきます。恋愛に縁がない福田みすずや仕事と家庭は両立できないと考える小林和江はもちろん、沢田文雄、後に登場する長山春香、おそらく彼らは家庭を築かないだろうけれど、そういった縁から離れた生き方は果たして不幸なのか? それが『これも何かの縁・第二部』のテーマです。

「面倒な年賀状―赤ちゃんの写真入り」
あらすじ→微妙な問題をはらむ子どもの写真付き年賀状。やはり問題が起きてしまった。四条静也VS職場の女性たち。新生児の初正月についての雑学あり。

「お金が縁を左右する―敵は親族」
あらすじ→小林家のお正月。アラフォー独身女子・和江と弟夫婦との確執が始まる。小林和彦・真理子に敵視される和江。

「苦い縁談―イケメンだけど最低ランク?」
あらすじ→フェミニスト・おブスな福田みすずに縁談が。そのお相手は……やはりワケありだった。暇つぶしに縁談を受けてしまうみすずだが。

「鬼は外・心の中に棲む鬼―周りは鬼だらけ」
あらすじ→年賀状事件からその後、静也は相変わらず女性陣と距離を置いていた。そんな静也を理解する理沙。節分・豆まきの由来・歴史など雑学満載。

「ドライなお見合い―寒い打算」
あらすじ→福田みすず、イケメン郷田浩とお見合い。その結果は。寒々しい思いをしつつも、打算が働く。

「出しっぱなしの雛人形―そこまでして結婚したい?」
あらすじ→福田みすず、ついに見合い相手のイケメン郷田浩の家へ行くことに。意外と郷田家との相性は良く、みすずの心は揺れる。が、常にこの問いが心に巣くう。そこまでして自分は結婚したいのか?

「春のお彼岸・この世も悪くない―結局、お金」
あらすじ→お墓参り。四条カップルとすれ違う小林和江。弟夫婦とのいざこざは収束するのか。和江の解決策とは。お彼岸の雑学満載。そしてオタク漫画家・和江の従弟の話が出る。

「満開の桜に夢を見る―子のいない女はやっぱり不幸」
あらすじ→小林和江の義妹・真理子の思い。和江とは相性が悪い真理子。その専業主婦としての誇りとは。娘の恵美子に抱く夢とは。

「桜の葉―フェミニストの逆襲」
あらすじ→福田みすずのお見合い編、決着。呪いが解けたみすずVS郷田浩の凄まじい戦いをご覧あれ。

「風のない日の鯉のぼり―オタク漫画家の生きる道」
あらすじ→小林和江の従弟であるオタク漫画家・沢田文雄がついに登場。カースト下位、社会不適合者。自身に劣等感を抱く彼の過去とは。

「五月晴れの動物園―自立できなくてすみません」
あらすじ→福田みすずの美人妹さりなの話。自立って何? 離婚、そして元夫について語る。

「漫画編集者・梅雨のある日―イクメンなんてクソ食らえ」
あらすじ→さりな元夫、漫画編集者で沢田文雄の担当でもある浅野仁の話。お待たせ、ついにあの長山春香も登場。

「醜い世界―最下層に置かれた漫画家の卵・長山春香の残酷な世界」
あらすじ→壮絶なイジメを経験した漫画家の卵・長山春香の話。四条静也と理沙との接点も明らかになる。(ここで番外編の話とつながります)

「海の日の孤独なる幸せ―社会の爪弾き者」
あらすじ→社会からの爪弾き者の沢田文雄と長山春香、それぞれの視点から話が進む。海の日の雑学あり。

「孤独と幸福の狭間で」
あらすじ→近所の主婦に子への虐待疑惑のウワサが。理沙も近所の目が気になり、過酷な育児に心が疲弊する。

地蔵盆・子どもを見守るお地蔵さん」
あらすじ→虐待主婦の話に進展が。地蔵盆の雑学あり。

「黒い同窓会」
あらすじ→オタク漫画家・文雄、高校の同窓会へ。そこでいじめっ子元同級生と会う。沢田のとった行動とは。

「祝・お誕生日」
あらすじ→涼也1歳の誕生日。日本には赤ちゃんの将来を占う『選び取り』という風習があったようで。幸せな四条カップル。

「秋の夜長・読書週間―孤独死、上等」
あらすじ→死は安らぎ。長山春香にとって遠ざけたいのは人であり世間だった。

「マイノリティ―差別主義者・うちの子を施設の子とは一緒に学ばせられない」
あらすじ→和彦VS和江。文雄も無関係でいられなくなり。和彦の児童養護施設の子どもたちへの偏見が露見。果たしてこれは差別なのか?

「仲良しホッペ」
あらすじ→涼也に頬ずりしたら泣かれてしまった静也。男ながらにスベスベホッペを目指す。

「未来を得る・漫画の力」
あらすじ→長山春香、最終編。沢田文雄の漫画が春香に未来を与える。

「それぞれの道①小林和江」
あらすじ→和江VS母・敏子。正論では人の気持ちを動かせない。差別はあって当たり前。小林和江、最終編。

「それぞれの道②小林和彦」
あらすじ→和江の弟・和彦視点の話。和江と文雄を心の中でディスる和彦だが。罪悪感を押し殺し、家族のために生きることを決意する和彦、最終編。

「それぞれの道③福田みすず」
あらすじ→小林和江が宣伝していた沢田文雄の漫画を手にするみすず。その内容は! 呪いが解かれた福田みすず、最終編。

「それぞれの道④郷田浩」
あらすじ→沢田文雄の漫画が載ったコミック誌を読む郷田浩。ブスはこりごり。男の本音が炸裂。

「それぞれの道⑤沢田文雄」
あらすじ→沢田文雄と担当の浅野仁のやりとり。郷田浩に思いを馳せる沢田。そして高校時代とは縁を切る。沢田文雄、最終編。

「それぞれの道⑥四条カップル」
あらすじ→最後はやっぱり四条カップルで締めます。本編・最終回。

「あとがき」
「~縁」キャラの行動を振り返りながら、恋愛・結婚・生き方、差別、カーストについて考える。当初は、日本文化をネタにした若夫婦の軽い話にする予定だったのに……物語ってどう転がるか分からないものよの~。