これも何かの縁

ピアノとマンガの道を歩んできたハヤシのエッセイ・イラスト・物語集

海の日の孤独なる幸せ―社会の爪弾き者

長山春香を専属アシスタントとして雇うことにしたオタク漫画家・沢田文雄。

――孤独こそ安らぎ。他者がいると警戒しなければいけないから――

虐められっこ・社会からの爪弾き者として、沢田文雄、長山春香、それぞれの視点から語られる。
海の日について雑学あり。

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醜い世界―最下層に置かれた漫画家の卵・長山春香の残酷な世界

最下層というよりも圏外に置かれた長山春香。
自分もみっともないけど、あの人たちは頭の中がみっともない。残酷で醜いこの世界を思う。

前話「漫画編集者・梅雨のある日」と同時刻の、漫画家の卵・長山春香視点の物語。

『ゾウ』に似た容姿、児童養護施設育ち・高校中退の長山春香の悲惨な過去とは。
なぜ長山春香はいじめの標的にされたのか。

※中学時代のイジメシーンでは、番外編「あだ名―中秋の名月」と重複します。こちらは『白ブ~』こと月子(長山春香の同級生)の視点で描かれてます。

※長山春香が話題となる番外編はこちら3編↓では、以下本文。

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漫画編集者・梅雨のある日―イクメンなんてクソ食らえ

前話「五月晴れの動物園」と対になる物語です。テーマは『父の日』

福田さりな元夫――漫画編集者であり、沢田文雄の担当でもある浅野仁視点のお話。

※沢田文雄についてのお話はこちらにて↓

そしてついにあの長山春香も登場し、次話では長山春香が主となります。

※長山春香が話題となる番外編はこちら3編↓今まで登場してきたキャラたちが縁を持ち、つながり始めます。

では、以下本文。

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五月晴れの動物園―自立できなくてすみません

福田みすずの美人妹・さりなの話。テーマは『母の日』。

娘のえりなと実家でお世話になっている福田さりな――元夫のこと、離婚の事を振り返る。

美という女の武器を手にし、みすずよりはずっと恵まれていると思われたさりなだが……

自立できないことが、そんなに悪い?

では、以下本文。

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風のない日の鯉のぼり―オタク漫画家の生きる道

端午の日。四条静也と理沙の愛息子・涼也の初節句
四条一家、相変わらず幸せそうで何よりである。

さてその一方、和江が出ていった小林家では、和江の従弟・沢田文雄が漫画の仕事に励んでいた。
立身出世を願った鯉のぼりに、ふと昔を思い出す文雄。

――僕は社会不適合者だ。自分は淘汰されるべき人間だ。
オタク漫画家・沢田文雄の劣等感にまみれた過去とは。

世間一般に認められる『幸せ』を手にしている家族水入らずで休日を過ごす四条夫妻に対して、恋愛から縁遠く独り部屋で仕事に励む童貞オタク漫画家・沢田文雄は、四条夫妻に較べて「かわいそう=負け組」と世間からジャッジされるのだろうな。

では、以下本文。

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桜の葉―フェミニストの逆襲

福田みすずのお見合い編、決着。

フェミニスト魂が炸裂する福田みすずVS郷田浩。この激烈な戦いをご覧あれ。
ついに世間の呪いが解ける――みすず編の最終回としてもいいくらいの話じゃ。

※前回までの「みすず・お見合い編」はこちら↓

では、以下本文。

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満開の桜に夢を見る―子のいない女はやっぱり不幸

4月、桜の季節。
四条理沙は息子の涼也を連れて買い物を兼ねてお散歩。

同じ頃、小林和江の義妹の小林真理子は、娘の恵美子のピアノの才能を伸ばすべく、いろいろと思いを馳せていた。

和江とはウマが合わない真理子だが、真理子には真理子の考えがあった。

――子どもに夢を持って何が悪い?

子どもに期待することは親の押し付けなのか? いいえ、子の才能を見つけ伸ばしてやるのが親の務め。
子を優先し、子のために生きる真理子。その子にとってプラスの環境を整えてやるのは当然の事。それが例え『差別的』であろうとも。

――児童養護施設の子どもがいる学校になんて行かせられない。

では、以下本文。

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春のお彼岸・この世も悪くない―結局、お金

春のお彼岸の日。お墓参りする四条カップル。
そこでなんと、あのアラフォー独身女子・小林和江とすれ違う。

その和江は、母と弟夫婦と一緒に来ていた。
お正月にお金のことで険悪ムードのまま別れた弟夫婦とのいざこざはいったん収束するのだが。
和江の解決策とは?

お彼岸の雑学満載。そして新キャラ(和江の従弟)登場を匂わせる回となりました。

※オタク漫画家・沢田文雄――今後、短編小説「これも何かの縁」でのメインキャラとなっていきます。もちろん、漫画つながりで、イジメをテーマにした番外編で名前が出てきた『長山春香』も絡んできます。

※前話に当たる『和江の弟夫婦との確執が描かれた話』はこちら↓

では、以下本文。

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出しっぱなしの雛人形―そこまでして結婚したい?

イケメン郷田浩とお見合いしたみすずは、郷田家を訪ねることに。
そこで姑となる母と、妹・薫に会う。
当初、郷田の淡々とした事務的な振る舞いに、この縁談は断ろうと思ったみすずだが、郷田の家族とはいい感じに。
ここでまた気持ちが揺れまくるみすず。

それでも、心の片隅にくすぶる問い。
――ここまでして自分は結婚したいのか?

※今回の話は『みすず・お見合い編その3』になります。それまでの話はこちら↓

『みすずのお見合い編その1』

『みすずのお見合い編その2』

 では、以下本文。

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ドライなお見合い―寒い打算

正月の縁談話から約1カ月後、イケメン郷田浩とお見合いした福田みすず。だが、郷田の淡々とした事務的な振る舞いに、みすずのフェミズム魂が揺れる。

では、以下本文。

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鬼は外・心の中に棲む鬼―周りは鬼だらけ

節分の日。厄を落とそうと、節分の日に豆をまく。「鬼は外」
静也にとって職場の女性たちは鬼? だけど本当は自分の中にも鬼が棲んでいた。

正月の「男女別年賀状事件」で職場の女性陣から「女性蔑視」だと責め立てられ、彼女たちから距離を置いた四条静也のその後の話。

節分の豆まきについて由来や歴史など雑学満載でお送りします。

では、以下本文。

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苦い縁談―イケメンだけど最低ランク

今回はフェミニスト・福田みすずのお話。
お正月、容姿に劣等感を持つみすずに縁談が持ち込まれた。そのお相手はイケメンだけど条件が……。

29歳・みすずのフェミニスト魂が試される。

――自分はそこまでして結婚したいのか?

では、以下本文。

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お金が縁を左右する―敵は親族

今回はアラフォー独身女子・小林和江主任のお話。
お金の事で弟夫婦との確執が始まる小林家の正月。

和江VS弟の妻・義理の妹。

働く独身女VS専業主婦

では、以下本文。

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面倒な年賀状―赤ちゃんの写真入り

『これも何かの縁』本編第二部――キャラクターが増え、四条夫妻以外の人間ドラマがけっこうあったりしますが、まずは四条夫妻の話からスタートです。

若夫婦・四条静也と理沙の子ども・涼也の初正月。
今年の年賀状はもちろん涼也の写真付き。

でも、赤ちゃんの写真付きは女性には微妙な問題をはらむということで、男性のみにしておき、男女別年賀状にした静也と理沙。
そうやって女性には気を使ったつもりが、かえってアダとなり、初仕事の日に「男女差別だ」と女性陣に責められる。ああ、面倒くさい人間関係。

赤ちゃんの初正月、門松・松湯についてプチ雑学あり。

では、以下本文。

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紡がれる縁・不幸からの逃走―他人が苦手

https://twitter.com/saisentan_shi/status/1045610623063576576より

【人間には『贅沢なごはん食べよう』って思ったとき『背伸びして初めてのフレンチフルコース行こう(日常と特別は別次元)』と『いつものラーメン屋さんでトッピング全部乗せしよう(日常の上位が特別)』の2種類がいる】

この言葉から、四条カップルのことを考えてみた。彼らの特別は『日常の上位』なんだろうな。経済的にもっと余裕がでてきたら、日常とは別次元の世界で贅沢を楽しんでほしいけど。

さてさて「これも何かの縁」も四季をひと巡り、第一部とりあえずの最終回。

でもすぐに二巡目=第二部が始まります。
第一部は四条静也と理沙カップル中心で進んできましたが、第二部からは福田みすずサイド、小林和江サイドの話も、四条カップルを食う勢いで入ってきます。そして番外編で話題になったあの長山春香も6月編より登場します。ほのぼの家族愛テーマが中心だった第一部よりはかなり黒くてエグイ話ですが、基本、ハッピーエンド。

一巡目の最終話は、静也の過去、児童養護施設時代に起こした暴行事件から後のお話。忘年会のうんちくもちょっとだけ触れます。

では、以下本文。

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