お弁当――家族、皆でお出かけし、外で食べるお弁当は格別だよね。
けど、そのお出かけに『参加させられているパパ』もいるかもしれない?『家族サービス』という言葉もまだ健在?
正直、かったるい。休日くらい休ませて、自分の好きなように過ごしたい――そう思っているパパもいたりして?
そこで今回は『家庭持ちと独身者』『鬱なイクメンパパ』について語ってみる。
目次じゃ!
家庭持ちVS独身者
独身税
以前「独身税を課しては」というニュースが話題になったことがある。
少子化を嘆く世間様であるが、実際『独身税』を創設するのは不可能だろう。
あえて子を持たない夫婦もいるので、子なし夫婦にも課せないと不公平だけど、子を持ちたくても持てない夫婦もいるわけだし。もちろん、結婚したくてもできない人もいるわけで。それが経済的な問題が理由だとしたら、独身税を課せられるのは泣きっ面に蜂。ますます、結婚できません。皇族女子のように国から1億数千万円もらえるのならいいけれどね。
ただ「独身者に税金を」と言い出したのが『ママたち』だったというのが興味深い。
ママたちには、独身者は気楽で余裕があって、ちょっとムカつく存在かも? 結婚生活や子育てという大変なことから逃げているズルい存在に見えているのかも。
つまり、独身者をうらやましく思っているところもある?
もしも、独身者をかわいそうだと思っているなら、「税を課せ」などという発想にはならない気がする。
でも、仮に独身税を課したとしたら、独身者たちの『ママへの目』は相当に厳しくなるだろう。
「ベビーカー邪魔」「子ども、うるさい、ちゃんとしつけろよ」「こんなところに子どもを連れてくるなよ」などなど――独身者たちは「自分たちは税金を余計に払っているんだから」と大きな態度に出るかもな……。
この『独身税』の話から、いかに子育てがいかに大変かということが垣間見えた気がする。
厳しいイクメン生活『牛乳石鹸PR動画』
まず、朝日新聞デジタルより『イクメンの危機・パタニティブルー』の記事を紹介しよう。
以下、編集転載。
男性の育児参加が進むなか、疲弊する「イクメン」が増加中。
「パタニティーブルー」と呼ばれ、母親が出産後などに情緒不安定になる「マタニティーブルー」のパパ版と言われる。母親はホルモンバランスの変化も関係しているのに対し、父親は環境変化などの影響が大きい。
名古屋市の30代の男性は昨夏、自身の異変に気づき始めた。大きな音が耳に付くようになり、吐き気が止まらない。寝られない夜も増えていた。
1歳上の長女が生まれた時から、育児には積極的だった。
当時は課長職。午後6時には帰宅し、寝かしつけなども手伝った。同年代の妻は仕事をバリバリこなして給料も自分と同じだけ稼ぎ、対等な夫婦関係を求めた。家事・育児の分担も平等と決め、実際にそうしていた。
だが、2人目が生まれて状況は一変。部長になって四つの課を束ねるようになり、責任が一気に増した。
帰宅は午後10時が普通になり、息抜きだった飲みに行くこともやめ、家事・育児に時間を割いた。
妻も2人の育児でいっぱいいっぱい。
ささいな会話でけんかが増え、「離婚」という言葉も飛び交うように。体が徐々にSOSを発するようになったのはこのころだ。自分をいたわる時間が全くなくて、ついに体が悲鳴を上げた。
病院で告げられた病名は、うつ病。
そこで、世の女性らから批判を浴びた『牛乳石鹸PR動画』も紹介しておこう。
この動画を見て――
たしかに、世の女性らが不愉快になるのは分かる。
出勤する朝の場面、奥さんもスーツ着ていることから、共働きのようだ。
ならば、家事育児の分担は当然。
それに『会社へ行くついでのゴミ出し』って実に簡単な仕事だ。
けど、このパパはそれだけで『家事やらされてます』態度。
極めつけは――
息子の誕生日に、わざわざ後輩と飲みにいくパパ。別の日じゃダメだったのか?
このパパの本音は……子どもの誕生日も何年か経つと、さほど特別なことと思えなくて、正直、かったるい面倒なイベントなのだろう。
おまけに、このパパは朝から疲れている風。
イクメンってそんなに辛いのか。
けど、ワーキングママはもっと辛いと思う。家事も子育てもパパよりもずっと多く負担している人がほとんどだろうから。
そう――これ、男女逆にしてみれば分かりやすい。
ママが、子どもの誕生日なのに、後輩と酒を飲み、ちょっと遅く帰ってきて、パパに注意され、何も説明もなく風呂場に逃げ込み、もやもやした気分を「さ、洗い流そ」と言うシーンに共感できるか?
たぶん、ほとんどの人は共感せず「このママは親の資格がない」とすら思うだろう。
パパの場合は、主に男性から同情・共感する声があるけど、ママが同じことをやったら、女性からも男性からも批判されるだろう。
ま、子どもの誕生日というのがネックだよなあ。
ただ、ワシが子どもの時――
父親に誕生日など祝ってもらったことなど記憶にない。
父親は仕事で忙しく、子どものイベントにいちいち参加しない、それが当然の時代であった。
小学生くらいになれば、友だちを家に呼んで誕生日会をやるので、父親どころか家族で祝うこともなくなった。プレゼントもなかった。
うちはそういったイベントは省略したいほうで、入学・卒業、受験合格などなど、そう度々あるものではない特別な祝い事も、これといって何もしなかった。記念日というモノを重視しない家庭だ。
子どもだったワシも、そういうものだと思っていたし、ほかの家がどうなのか、というのも気にならなかった。ほかのお家の情報も入ってこないし。
仮にほかの家庭が盛大に子どもの誕生日会をやっていたとしても、別にうらやましくもなかっただろう。(よって、今もワシは記念日関係が苦手。何か面倒だし省略したい)
親が子の顔色を伺うなんてありえなかったし、ワシにとってはそれが当然のことだった。
うちはうち。よそ様はよそ様。その家庭で違っていいだろう。
なので、この『牛乳石鹸』のパパ、子どもとのつきあい方に疑問をもっているなら、家庭の行事につきあうよりも仕事を優先したいというならば、ちゃんと妻と話し合えばいいのだ。
(当然、妻には妻の言い分がある。外で働いているならば、なおのこと、夫にも相応の負担を求めて当然だ)
大事なのは――世間一般が良しとする家庭像は置いておいて、自分はどうしたいのか、だ。
が、『牛乳石鹸』のパパは、奥さんと話し合い=本当のコミュニケーションをとることが面倒なのだろうか、最後は自分を押し殺し、洗い流してリセット。心の底では納得できないまま、流されて生きることを選んだ。
なんだか、あまり幸せそうではない家庭像を見せられた感じ。
でも、それが現実なのかも?
『子ども・家族=幸せ』という図式が成り立たなくなってきている?
パパは疲れ果て、ママはイライラ。
いや、家庭を運営していくってそれだけ大変なことなんだよなあ。
とにかく余裕がないのだろう。夫婦共働きでどっちもフルタイムの勤め人だと……経済的余裕はあるかもしれないが、時間的・体力的な余裕はない。
で、夫婦共働きであれば、家事育児の分担は当然であり、だからこそ、お互い、家事育児のやり方で不満が募り、相当もめることもあるだろう。
もしも分業制ならば、家事育児は専業主婦の仕事として、稼ぎ手の夫はちょっとだけ手伝う程度で済む代わりに、妻の家事育児のやり方によほどのことがない限り、口は出さないだろうし、妻にお任せするだろう。
どっちのやり方がいいのか、その家庭によって違うはずだ。
子を持つとどうしても余裕がなくなる。経済的にも時間的にも肉体的にも。
その点、独身者は余裕がある。
だからママたちに『ターゲット』にされたのだろう。せめて税金を高く払えと。
余裕をなくしてまで、そこまでして結婚したいか、子を持ちたいか――結婚や子を持つことに自信がなく、後ろ向きな人が増えても仕方ない。
家庭向きでない人
この『牛乳石鹸PR動画』について頷かされた記事を見つけたので、紹介しておこう。
一部転載。
私が最初に気になったのは、この動画に付いていた「がんばるお父さんたちを応援するムービーです」という文章である。
主人公はいったい何を「がんばって」いたのだろうか。
まず、彼が「がんばって」いるのは、明らかに「仕事と家事・育児の両立」ではない。動画を見る限り、彼が任されている家事は、集められたゴミを外に出すことくらいだ。帰宅が遅れたのも、自分の意思で後輩を飲みに誘ったためである。子どもに関わりたいが長時間労働のせいでそれがかなわない、という様子は描かれていない。
彼が「がんばって」いたのは、家事・育児がイヤでしかたない気持ちを抑えること、ではないのか。
動画が応援していたのは、妻がいながら自分にケア労働がまわってくる不本意に、折り合いをつけたい男たち、ではないだろうか。実際、動画の主人公がその姿を求めるように思い出すのは、ケア労働とは無縁の仕事一筋の父である。
なるほど、家事育児=ケア労働が嫌な人は『家庭向き』ではないということか。
合わないのに無理して合わせようとすると、鬱病になったり、いろいろと変調が出てきて、最後は健康を害する。
なので基本、家事育児が嫌な人は、家庭を持たないほうがいい。家庭に幻想を抱いていると痛い目に遭い、かえって不幸になるかも。
昔は、男性(お父さん)にとって、家庭は休息の場だったけど、今は違うのだ。父親にも家事育児が求められる。
『子のいる家庭=幸せ』という図式に疑問を持たせる『パタニティ=イクメンの鬱病』『牛乳石鹸のPR動画』に、家庭に夢を見ることをやめる独身者はますます増えるかも。
また、結婚しても子どもは持たないという女性も出てきているようだ。
以下、一部転載。
うちの夫婦も子どもは持たない予定です。理由はいろいろあるけど、子どもができたら夫と仲が悪くなる気がするんですよ。
子はかすがいと言うけれど、逆パターンもよく見かける。育児が大変すぎて余裕がなくて夫婦仲がギスギスしたり、「私の半分も育児してない夫がイクメンぶってるのが我慢ならぬわ!笑止!」と憤怒している女友達も多い。
日本はお母さん方が血反吐を吐きながら子育てをする修羅の国。日本人女性は世界で一番睡眠時間が短いとも言われる。
ついでにこれも紹介しておこう。
……いや、でも幸せな家庭を築いている人もたくさんいるはず。
それには、夫婦それぞれの資質、環境、運、戦略、お互いの努力が必要なのだろうな。
納税者・5人に2人は社会のお荷物?
家庭運営が大変なあまり、気楽で自由な独身者に呪いをかけたい、独身者の末路は不幸に決まっている、と思いたい気持ちも分かる気もするが――
「独身者の老後をうちの子が負担するなんて不公平」という方は↓この記事を読むとちょっと考えさせられるかも。
そう、自分の子どもが納税者になっても、社会に貢献するどころか社会のお荷物になるかも?
というか、今現在の自分がすでに社会のお荷物かも。
では、どのくらいの稼ぎがあれば社会に貢献できるのか、この記事によると――
890~920万円程度の所得があって初めて「社会に貢献している人」「税金を納めているからと文句を言える人」ということになる、とのこと。
てなわけで、ワシを含め、低所得者はけっこう社会のお荷物になっていることをもっと自覚しよう。
「納税している」と威張ってみても、実は社会からいろいろ恩恵を受け、それに見合う貢献はしていないかも。
ま、生き方それぞれ。
「子なしの人たちの老後を、将来、うちの子が負担するなんて不公平、おかしい」という人は、自分の子が890万円以上の高所得者になれるかどうか、そして自分自身がそれだけの稼ぎがあるのか、まずそこを考えてみれば、怒りや不公平感は収まるかも?
※あ、そうそう、年収(収入)と所得は違うからね。ざっと言うと、年収-経費=所得だからね。
少子化対策
移民受け入れ
少子化が加速化する日本。子ども手当を増やしたり、保育園の待機児童をなくすくらいでは少子化を止めることはできないかも。
フランスやスウェーデンを見習えと言うけれど、かの国の出生率が上がっているのは移民のおかげでは? とくにイスラム系の移民であれば子を何人も産む。
宗教に縛られている人々の価値観はそう簡単に変わらず、個人の自由・権利よりも宗教による教え・道徳観のほうが上位に来る。
まあ、日本もいずれは移民を大量に受け入れざるをえなくなるかも。労働力不足解消・経済的な理由で。
それなら何もしなくても出生率は上がると思うよ。
治安悪化、テロの心配をする人々に、移民受け入れ賛成のリベラル・左派はこう言えばいい。
『自動車で被害に遭う人・自動車事故で亡くなる人の方がずっと多い。だからといって自動車をなしにしろ、とは誰も言わない。自動車はもはや社会にとってなくてはならないもの。自動車がないと、やっていけない。
同じく、移民もなくてはならないもの、移民なしでは日本社会はもうやっていけない』と。
で、遠い未来、中東系との混血が増えれば、世間の美の基準から外れている日本人の容姿は相当によくなるだろう。眼はパッチリ大きく、彫が深くなり、平面的なお顔は是正され、体格もよくなるはず。イケメンと美人が増え、劣等感から解放される人が増えるだろう。
まつ毛も長くなり、エクまつ毛しなくても済む。稲田朋美氏のような議員を生まなくて済む。古市憲寿氏のような大人に、合唱する女子中学生が容姿のことでバカにされずに済む。
日本人のコンプレックスである小さな目・一重瞼は確実に淘汰される。
そのうち希少となった一重の価値は一気に上がるかも。まつ毛が短くても、それは希少価値として評価されるようになるかも。
ま、イスラムが伸してくれば、女性の権利はどうなるか知らないけど。
つうか、イスラム系移民に配慮し、多文化共存ということで一夫多妻制が認められるかも。フェミよ、どうする?
純血日本人は淘汰されていく
なにやら机上の計算によると、西暦3000年になると、日本人は2000人になるんだとか。
日本人消滅――過去に「日本という言葉を発するときに、たえず嫌悪の匂いが私の中に生まれ、その言葉から逃れたい衝動にかられる」と発言していた歌手・加藤登紀子さんも喜んでいることだろう。
「日本死ね」は現実のものに。(先に民進党が死ぬだろうけれど)
ま、移民には国籍が与えられるから、その人たちが新日本人として日本社会を築いていくことになるんだろう。
そうやって社会は変化していく……諸行無常。
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