これも何かの縁

ピアノとマンガの道を歩んできたハヤシのエッセイ・イラスト・物語集

若いが勝ち☆仮想通貨・親子の価値観の断絶☆少年少女が革命を起こす壮大なSFコミック『ラブ・シンクロイド』

これからの時代、いろんなことがひっくり返りそう。『仮想通貨』はその契機となるのかの~。

※今現在、仮想通貨は下火という感じだけど、株と同じくまた息を吹き返すかもしれぬ。

社会に出ていない高校生や大学生、負け組とされていた引きこもりオタクが、大手企業にお勤めの勝ち組サラリーマンよりも、多くのお金を手にすることも可能な時代となる?

資金をつくることができれば、投資にまわし、さらなる富を手に入れられる。

もち、うまくいかず、破綻することもあるだろうし、依存症となり心身の健康を崩すこともありえるけれど。

これからどうなるんだろう? 今までの勝ち組・負け組=階級もひっくり返るかも。だんだん時代の流れについていけず、若さ至上主義が加速していくかも。
(ま、女性は昔からその価値観に晒されて慣れているけど、男性は慣れてないから大変だね)

今回は『若いが勝ち』となる世の中について考えてみよう。

目次じゃ!

年功序列も嫌だけど『若いが勝ち』も厳しい

親子の価値観が断絶・子が仮想通貨にはまったらどうする?

まずイケハヤ氏のお言葉を紹介。

若い世代には絶対に勝てない。年老いれば老いるほど不利になる――若いが勝ち。

となると子を持つのも若いほうがいいかも。子どもを導くにも『古い考え方・価値観』では役に立たないどころか、かえって害になるだろうから。

たとえば仮想通貨。
高校生がはまっていたとして、どう指導するか。

難しいよなあ。
今の大半の親なら「ワケのわからないギャンブルみたいな仮想通貨などやめなさい」と説教するだろう。

『仮想通貨』を高校生がやることについて――
本当に頭のいい、リスクを承知している子はいいけれど、中毒症状になり、朝から晩まで値動きを気にし、ほかに何も手につかなくなるようであれば、やめさせたほうがいいかも。

ただ、うまくすれば大企業にお勤めの中高年サラリーマンの年収分が稼げてしまうことも。
仮想通貨など投資をやっていくうちに、うまくいった仲間の情報も得るようになり、100万1000万単位のお金が簡単に動くのを見聞きするうちに、キツイ労働をすることもバカらしくなってくる。

学校の勉強するより、まず投資の情報を得ることに時間を割きたいだろう。就職するために偏差値の高い大学へ行くこともバカらしくなってくる。

(ただ、大学進学が就職のため、というのもおかしい考え方である。本来、大学は学問を究めたい者が行くところだから)

金銭感覚も、親とはズレていくだろう。だからこそ、仮想通貨はやめさせるべき、と考える親御さんはたくさんいるはずだ。

(けど、イケハヤ氏から見たら、そんな古い感覚こそ、これから伸びる若い子の足かせとなり邪魔なだけ、と言うだろう)

まあ、ネットやSNSも、昔は『中高生にやらせるのは問題だ』とか言われていたっけな。
けど、ネットやSNSやらない中高校生など、今はいない。

なので、取り上げるよりは、やらせてみたほうがいいのかもしれない。
失敗を経験することも大事だし、やらないままだと時代に取り残される。

ただ、マイナスに大きく振れる場合もあり、悪いほうへの影響も測り知れない。

これからの子育ては大変だ。親の経験、常識、価値観、すべてが通じなくなるかも。

お子さんが仮想通貨にはまり、けっこう稼ぐことができてしまい、下手すりゃ親の稼ぎを上回ることもありえる。

勉強するよりも仮想通貨や投資にエネルギーを注ぎたいと考えた子が「高校・大学やめたい」「高校・大学なんて行きたくない」と言った場合、「いいよ」と容認できる親はどれくらいいるんだろう?

というか、高校・大学へ行ったほうがいいのかどうかも、わからんよなあ。
イケハヤさんならたぶん「いかなくていい、やめたきゃやめていい」と言うだろうけれど。

イジメなどの問題がない限り、大半の親は、高校や大学には行ってほしいだろう。が、その考え・価値観は正しいのか、古いのか、ワシにも全くわからん。
(ま、早くに自立してくれれば、経済的にも助かるし、OKする親もいるかもしれないが)

年上の人=親や先生のいうことなどきかなくていい、という価値観も加速しそう。

親や先生の言うことより『イケダハヤトの言葉』を信じる子も出てきそう? 実際、大学生あたりになるとイケダハヤト氏の考えに影響を受け、大学やめたい、大学なんて無駄だって言っている人もいるし。イケハヤ界隈では『若い子に勝てない歳を食った者=親』であり『高校生大学生を持つ親御さん世代』はすでに老害扱い。だけど、上手くいかなかった子の責任をとってくれるのはイケハヤさんではなく『親』だ。

そのうち、中高生の子たちが親や先生をバカにし始め、親や先生が自信を持って指導できなくなる空気になっていくとしたら、大変じゃの~。

でも本当に『若いが勝ち』なら、中卒で社会に出ていいんじゃね?
で、若い人にどんどん活躍してほしい。親や先生の言うことは価値観古くて役立たず、と言うのならば。

若いうちに勝負したほうがいい。だって歳をとっていく自分は未来へ向けどんどん勝てなくなっていき、価値がなくなっていくのだから。

こうして考えると、若さ至上主義もエグいの~。

自分の経験はだんだん役に立たなくなっていき、経験に基づいた価値観・考え・技術も古くなる。中高年となった時、その経験を生かし「若者へ指導する」という道も閉ざされる。

未来は、若い人へ頭を垂れて教えを乞う時代に? 若い人が偉いのだ。んで、早々にオワコン人間・いらない人間になっていく人が増える?(もちろん、ワシもその一人であることは自覚しておるぞ)

そんな世の中で幸せを感じることができる人ってどれくらいいるのだろう。

ま、自分に価値を問わないほうがいいかも。だって自分の価値は未来へ向かってゼロ、下手すりゃマイナスになっていくのだから。

それを踏まえつつも、高須賀医師のツイートを紹介しておこう。

うん、勉強するなら若い時のほうがより身に着くぞ。

ワシの場合、クラシック音楽やっていたんだけど、ピアノやヴァイオリンの技術を磨きたいなら10代は黄金期だ。

若いが勝ち――勉強して何かを身に着けたいなら、若いほうがいい。歳をとればとるほど身に着かなくなる。勉強することは、仮想通貨=金を稼ぐことよりも貴重かもよ。

少女が社会人として活躍するSFコミック『ラブ・シンクロイド

『若いほうが活躍できる』ということで、ふとこんな漫画を思い出した。

1983年~84年の古い漫画だけど、柴田昌弘氏の『ラブ・シンクロイド』っていうのがあって、16歳17歳で社会人として活躍する少女たちが登場する。

『10代半ばが一番、頭が働く・コストパフォーマンスが高い』ということで『10代半ばで研究者・社会人として働くのが当たり前』という世界設定だった。

ちなみに、その世界では、男がいなくなり、女だけ。(おお~フェミの理想郷じゃの)
子はクローンだ。

でも、みんな、心の中では『男』を切望していた。

んで、ヒロインの少女ドクターは禁止されている男のアンドロイドをこっそり作る。

そこに『日本人の男子高校生』がそのアンドロイドに意識だけ『シンクロ』してきて、そのアンドロイドの体を使って、この歪んだ社会を壊すために革命を起こす、といったSF漫画だ。

今のヤワな『ハーレム恋愛もの』とはちゃうで。主人公の男子高校生はリーダーとして皆をひっぱり、戦う。草食系じゃなく、昔風の身体能力が高く、元気のいい・威勢のいい熱い男子じゃ。
男尊女卑な発言もする主人公だけど、その分、頼りがいはあるし、男らしいと言えば男らしい。

ああ、でもフェミが読んだら、噴飯ものじゃの。女性蔑視的なシーン、セリフがけっこうあったりする。

でも、ワシのけっこう好きな漫画だった。結構ハードで、最初はコメディかと思ったら、闘いが込んできて、主要キャラの女の子たちがどんどん死んでしまう。けっこう、えぐいシーンもある。まさに戦争。

ええ、もちろん敵も女です。
男みたいに見えるけど、女です。

で、革命は成功し、物語は破綻なくちゃんと終わる。男がいなくなった理由も説明される。おすすめじゃ。

内容【女だけの惑星・オーパに暮らす天才少女・ミュラが製作した男性型アンドロイドに、意識を同調させた地球の少年・柵原俊(シュン)の活躍を描いたSFアクション。

地球から8万光年隔てた惑星・オーパの天才科学者・ミュラは、時間と次元を超える望遠鏡・超次元鏡で地球を見出し、サッカーが上手い高校一年生・柵原俊に一目惚れする。

そしてミュラは、俊とそっくりな男性型アンドロイドを作りあげ、地球の俊=シュンの意識をアンドロイドに同調させ――俊は『シンクロイド』として、次元を飛び越え、ミュラのいる惑星オーパに移る。

しかし、思わぬトラブルから、シュンの意識はオーパの『シンクロイド』に移ったまま同調(シンクロ)が解けず、地球に戻れなくなる。

しかもオーパは女性だけの歪んだ社会を保つため市民を厳重に管理している統制国家で、男性に関する研究開発は極刑に処せられる重罪だった。

男性型アンドロイドの製作が発覚したため、ミュラも治安局に追われる身となり、シュンの意識を地球へ戻すことが出来なくなっていた。

が、逃亡先でシュンたちは、オーパの歪んだ社会の実態を見せ付けられ、レジスタンスとしてオーパ中央管理局と戦う決意をする】

30年以上前の漫画だけど、うん、今、読んでもおもしろいんじゃね?
設定も緻密だし、背景もちゃんと描かれ、メカもバンバン出てくる。

↑そうそう、ヒロインのドクターより、この戦士だった女の子が一番好きだったなあ。(この少女もアンドロイドだ)
男子高校生シュンは、ドクターとこの少女アンドロイドに好かれる。ま、お約束や。で、切ない結果となる。

↓詳しくはここにて。(これだけ壮大な設定、よく9巻でまとまったよなあ)

ラブ・シンクロイド - Wikipedia

おっと、なんだかテーマから外れ『ラブ・シンクロイド』を熱く語ってしまった。うむ、それだけおすすめってことじゃ。

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