これも何かの縁

ピアノとマンガの道を歩んできたハヤシのエッセイ・イラスト・物語集

メスはやっぱり一途なオスを選ぶと思うぞ☆恋愛工学の『グッピー理論』に物申す

はあちゅうさんの童貞弄りが話題になったけど――恋愛に生きる女子は『やりチン上位』という価値観の下、童貞・非モテを見下しているようじゃの。

やりチン>>>>>>非モテ・童貞

うむ、一部女子に限り、エッチ経験豊富なやりチンが大好きかも。
※その後、はあちゅうさんはAV男優のしみけん氏と事実婚された。

で、女性経験が豊富な男から、自分一人を最終的に選んでほしいという望みを抱いておるのじゃろう。

なるほど、これは自尊心が満たされるよなあ。多数の女子に勝ったということだから。

ということで、下記本文にて『グッピー理論』に反論したが、恋愛に生きる一部女子に限って『グッピー理論』は有効かもしれない。

とにかく『ほかに女がいることを匂わせるほうがいい』というのは本当かもね。

※ちなみに、はあちゅうさんの『童貞弄り問題』の記事はこちら↓さて本題に入ろう。

恋愛工学では『一途な男はモテない』(非モテコミット)とされているけど、これについて異論あり。また『グッピー理論』も……魚と人間ではあまりに種が違い過ぎるぜ。

目次じゃ。

恋愛工学理論に物申す

本能的にメスが一途なオスを選ぶ理由

恋愛工学には『非モテコミット』という考え方がある。

一途に一人の女性を愛しても、愛は得られない。かえって振られてしまう。複数の女性と遊んでいるほうが、よりモテる。女性に好かれる、愛されるというのだ。

そんな恋愛工学的考えが一般にも浸透中?
https://twitter.com/WRHMURAMOTO/status/889734744157470721より。

遊んでる男は他にも女がいるから余裕がある。女はその余裕に惚れる。逆に一途な男は一途でその女の子しかいないから余裕はない。でも余裕のない男はモテない。ということは女は他に女のいる男を好きになり結果、遊ばれ、自分を一番大切にしてくれる一途な男の存在を見逃してしまう。愚かな女達。

ツイートの内容は、恋愛工学生の中では言われるまでもない今更ながらの常識すぎるほどの常識=一途な男はモテない(非モテコミット)。

このツイートのRT数が半端ではない。一般の人たちにも刺さったということだろう。

だが、この件について、ワシはこう考えておりますぞ。
まず『遊んでいる男』を余裕があるとし、モテるとする考えについて。

『モテる男の遺伝子』を女は欲しがる、それが女の本能だというけれど――

たくさんのメスとやっているオスの『子』を身ごもり、出産に至った場合、オスはほかのメスのところに行ってしまうわけで、自分と子を守ってくれない可能性も高く、子は育たず、そこで遺伝子が途切れるだろう。

あるいは、捨てられはしないまでも、モテるオスは餌をほかのメスのところへ届けてしまい、餌の取り分が少なくなることも予想されてしまう。

となると、メスはそう簡単に『ほかのメスとやっているオス』を選ぶことはないのでは?
だって己と子の生存がかかっているもの。

妊娠・出産はとても危険。出産しても、自立するのにものすごく時間がかかる子をメスだけで育てるのは至難の業。
人間の場合は、とにかく子が自立するまでの期間が、ほかの動物に較べ、おそろしく長い。
一途なオスが守ってくれないと、途中で死に至る。

よって、本能云々言うのであれば、メスは自分の子を自立できるまでに成長させるために一途なオスを選ぶ、という説もありでは?

そう、短編連作小説『これも何かの縁』の番外編『秋魚に乾杯☆お彼岸―アラフォー女子の幸せ』の主人公・小林和江もこんな考えをもっている。

以下転載。

浮気は男の甲斐性? バカ言っちゃいけない。
「男が浮気するのは、自分の種をばらまくため」という説もどうやらこじつけらしい。

精子をばらまくのは魚類などの下等生物がやることだ。
もちろん子の面倒など見ない。ばらまいて終わり。放置だ。

一方で子をきちんと育て、そのために伴侶と協力をするのが高等動物だ。

高等になればなるほど、集団を形成し、群れや家族を作る。そうした社会性というものが進化の過程で培われていった。
要するに浮気をする男は下等動物なのだ。

あらすじ→恋愛や結婚を一歩引いて見ている冷静な未婚アラフォー女子が主人公。果たして彼女は勝ち組なのか負け組なのか。お彼岸のプチ知識など情報も入った軽く読める物語です。よかったらぜひのぞいてみてくだされ。

つうわけで、小林和江は女遊びをする男=浮気をする男は『精子をばらまくだけの下等動物』と見なしているのだ。

『モテる男』とは、女から見れば『女遊びをしている男』ではないかも。

女遊びをしている男を『女に不自由しない余裕のある男』と言うけれど、女は『余裕のある男』をそういう視点では見ないと思う。

つまり、女は――その男の性質(容姿、体力、健康状態、性格・性質、才能など)を継ぐ子を身ごもりたいと思えるような『いい男』を――かつ、子を産んだ場合、責任をもって、その子の成長を見守り、育児に協力をしてくれる男、餌=お金を運んでくれる男を望んでいるのでは、と。

『ほかの女のところへ行ってしまう男』は望んでいないと思う。
だって困るもの。

女が理想とする資質をもつ男は、結果、モテることとなり、それが『女にガツガツしない=余裕』となって顕れるのではないだろうか。

要するに因果関係の順番が違う。

一途な男はモテないから、モテるために複数の女ともつきあい、女遊びをするという考えをする男性陣。

が、女は自分が望む男に一途に愛されたいわけで、最初から『たくさんの女にモテる男』を選んでいるわけではない。
つまり、女が望む男はほんの一握りしかいないために、その男は結果的にモテることになってしまうのではないだろうか。

そして、その意中のオスに選ばれなかったメスは、妥協してほかのオスを選ぶのか???

いや、本能云々で言うのであれば――
出産は自分の命を引き換えとなる重大事であり、メスは易々と妥協しないはずだ。

たとえ、あるオスから一途に思われようが、「自分の命と引き換えの出産をするかどうか」をメスは考える。
メスが「このオス、いいわ~♡」と思わない限り、「ごめんなさい、無理っ」となるだろう。

また、意中のオスから一途に思われなかった場合、メスは一途に思われない覚悟でそのオスと交尾するのか?

オスのほうは一夜の交尾ならば喜んでするだろうけれど、その後はポイ捨て。そのメスと一緒になる気はない。

けれどメスのほうは妊娠・出産・育児にオスの協力が得られなければ死に直結するわけだ。

なので『自分を一途に思ってくれない、ほかのメスへ行ってしまうオス』を、最終的には選ばないと思う。自分と生まれてくる子の命がかかっているから。

※すでに社会を形成していた場合、力の強いオスが多数のメスをモノにするハーレム形式になるだろうけど、あくまでも『力が強いこと』が絶対条件になる。「たくさんのメスにモテるから、さらにモテる」ということにならない。

ということで、今現在の人間の話に戻そう。

日本は一夫一婦制なので、男は一人の女性を選ぶことになる。
で、選ばれなかった女性は妥協して『意に沿わない男性』と結婚するかどうか……

いや、妥協するくらいなら、独りでいいや、と思う女性もいるはずだ。
昔と違い、結婚しなくても生きていける社会になった。

一夫一婦制で大きな責任を負わされる男性も同じく、妥協するくらいなら、結婚しなくていいや、と考えるだろう。

あとはもう「子どもが欲しいかどうか」の問題となる。

意中の男性と結ばれたいからといって、結婚せずして出産するかどうかは女性にとっては考えもの。やはり安定的な愛のある環境で子を育てたいのが多くの女性の望みだろう。
養育費=お金だけもらえればそれでいいと割り切れる人は少ないと思う。

だって、男性は女性を『論理性がなく情緒的・感情的だ』と捉えているんだろう?
情緒的・感情的な女性ならば『愛情』が欲しいというのも分かるよね。

反対に『論理的で冷徹に損得勘定が働く女性』であれば「お金だけあればいい」と割り切ることもできるだろうけれど。

だから女遊びをしたい男性は、「お金だけくれればいい」とATM扱いしてくれる冷徹な女性を選べばいいと思う。
そしたら結婚しても、お金さえ妻のもとに運べば、浮気し放題、女遊びし放題だ。

女遊びしたい男は、彼女・妻の男遊びもOK?

まあ、こういった恋愛論ってどうしても『女はこういうもの、男はこういうもの』って、ひとくくりにして論じたくなるけれど、人によってさまざまだと思うよ。

んで、こういった『人間をひとくくりにして考察する恋愛論』に毒されると、見誤るかも。
だって、人それぞれなのに、「女はこんなもん」「男はこんなもん」「こうすれば落ちる」「こうすれば結婚してもらえる」とマニュアルに沿うことになり、それが効かない人は弾いていくことになるのだから。

恋愛工学においては、まず『ナンパに引っかからない多くの女性』を弾き、次に『マニュアルに引っかからない女性』を弾き、『即エッチに合意しない女性』を弾いていくので――
最終的には『ナンパで知らない男についていき、ルーティンなコミュニケーションにひっかかり、即エッチする女性』を「女はこういうものだ」と捉えることになるのだ。

たぶん、恋愛工学生が相手にしている女性(=知らない男についていき、マニュアル通りのルーティンに引っかかり、エッチさせる女性)って、かなり『特殊な女性』だと思うよ。

けれど『性欲や自己承認欲を満たすためにナンパで女遊びもあり』だと個人的には思っている。嫌がる女性を無理やりにヤるわけではないのだ。
女性のほうも知らない男についていくのだから、リスクは覚悟しているだろう。

村本大輔氏のツイート内容も、女をひとくくりにしているので真実を突いているとは思えず、むしろ「女遊びをしたいがため、都合のいい理由を探してみただけ」という気がする。

「オレは余裕がある男になりたい、だから女遊びをする。つうか、そもそも女が悪いのだ、一途な男を愛してくれないのだから。オレが女遊びをするのは、一途な男を愛さない女のせいだ。男が女遊びをするのは仕方ないことなのだ」って言い訳をしているだけね。

いやあ、女遊びしたければ、くどくど理由を並べずにすればいいと思うよ。

ただ、結婚後は「不貞行為はしてはいけないルール」になっているので、女遊びをしたい男性は結婚しなければいいだけのこと。

あとは「お互い、結婚後も婚外恋愛を許そうね」という約束をし、お互いの浮気・不倫を許すか、だよな。
女遊びをしたい夫は『妻の男遊び』も許さないとフェアとは言えない。

女遊びしたい男性は、彼女または妻の男遊びを許せますか? ってこと

恋愛工学の『グッピー理論』について

まず『グッピー理論』とは――
以下、http://world-fusigi.net/archives/8330186.htmlの12番コメントより転載。

3つに区分けされた水槽のなかにグッピーのオスを二匹、メスを一匹入れる。一匹のオスの区分けにはメスを大量に入れ、交尾させまくる。もう一匹のオスはずっとひとりぼっち。

メスにこの二匹を観察させた後、区分けを取り外す。メスは圧倒的にモテてたオスと交尾をする確率が高かった。

そして次にヒレなどで明らかに遺伝的に優劣のある(生命力・繁殖力に差のある)オス二匹を使った。劣った方のオスに大量のメスと交尾させ、その後仕切りを取り外すと、メスは遺伝的に優れた方のオス(イケメン)より劣った方のオス(ブサメン)と交尾をする確率が高かった。

というのだけど――いやあ、魚は種が遠すぎるので参考にならないのでは。
哺乳類や鳥類より下等生物だしね。

魚は子を育てることもしない。放置だ。
人間とはだいぶ違う。

鳥類や哺乳類は、番うか、力のあるオスがハーレムを作ったりする。
メスは、餌を豊富に獲れる健康な=外見がいいオス(鳥類)、力のあるオス(哺乳類)に惹かれる。
つまり、やっぱり外見がよかったり、力が強いオスがモテる。

この『グッピー理論』を人間に当てはめるのは無理なのでは。
女性は『考える力のない魚』ではなく『脳が発達している複雑怪奇な人間』なんだぜ。

ま、恋愛工学って女性を『考えることができない魚』に見立てているということなのかもしれないが。

よって、恋愛工学生は『魚である下等な女性』を愛することはないと思う。
結婚など論外。下等な魚と運命共同体になれるはずない。

こういったところが「恋愛工学は女性を人間扱いしていない」と言われる所以だろう。魚扱いしているんだもの。

ま、一般女子はナンパで知らない男についていくことはないだろうから、恋愛工学生とは無縁でいられるだろうけれど――

万が一、結婚相手に恋愛工学生を選んでしまった女性がいるとしたら――最初から夫をATMと割り切れる人しか上手くいかないと思う。

女遊びがやめられない恋愛工学生は、一人の女性と長期にわたって関係性を育んでいくことは苦手だろう。

なので穏やかな家庭を築きたい一般女性はきちんとコミュニケーションとれる男性を選ぶがいいと思うぞ。

蔑視大好き

女を魚扱いする恋愛工学生はけしからん?

けど、恋愛工学生も女性らから「気持ち悪い」などなど蔑視されているわけで。過激なフェミは日本人の男というだけで「ジャップオス」と呼んで見下しておる。

人間社会の中で生きている限り、見下し見下されは仕方ない。

みんなもそれぞれ見下しているじゃんか。オタク、非モテ、童貞、処女、ブス・ブサメン、BBA、ジジイ、コミュ障、貧乏人=お金を稼げない人……。ほか『恋愛できない人』『未婚者』『専業主婦』『SNSでフォロワーが少ない人』『サラリーマン=社畜』などなど。

こういった人たちを見下し、「自分はこいつらより上なんだ」と自尊心を満たしたいのが人間というものなのかもしれぬの~。

人間の世界は厳しい。セクシー文鳥に慰めてもらおう……。

 

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 『ザ・ゲーム』の内容は恋愛工学と同じ。つまり恋愛工学は『ザ・ゲーム』の焼き直しである。

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