公人や有名人による不倫問題が世間をよく賑わす。
人の恋心は縛れないが、『不倫は悪・やってはいけないこと』としているのは、やはり『子ども』のためだろう。不倫によって家庭不和となり、ややもすれば家庭が壊れる。その家庭に子がいれば、子も被害を受ける。
つまり、子=弱者を守るために『不倫はNG』という社会規範があるのかもしれない。
現に、山尾しおり議員は不倫相手の倉持弁護士の家庭を壊してしまった。もち倉持弁護士も奥さんに離婚を迫り、自ら家庭をつぶした。
子の親権は倉持弁護士がとり、元奥さんは自分の子に会えない状態が続いているという。山尾しおり議員と倉持弁護士の不倫は、幼い子から母親を奪ってしまったのだ。
彼らの不倫によって(いや、不倫疑惑ということだが、状況証拠は真っ黒)、倉持弁護士の子は家庭を失った。何の罪もない子を不幸にさせたのだ。
※ところで、山尾議員も東大生時代にこんな本を出版していたんだな。
ま、とにかく不倫と結婚制度について考えてみよう。
目次じゃ!
婚外恋愛=不倫がダメな理由
不倫公認夫婦ってありえるのか?
よく聞く言葉「母親になった妻は女としては見られない」
かの乙武君も言っていたっけ。
たぶん、妻側だって、長く暮らしている夫は男としては見られなくなっていく人は多いだろう。
けれど『不貞行為(不倫)はしてはいけない』というルールの下に婚姻契約を結んでいるのだから、ルールは守らなくてはならない。
そして『ルール破り』が、配偶者を傷つけていたとしたら、それはやはり裏切り行為となる。
ただ「婚姻契約で人間の性的欲望を縛るのはいかがなものか」「人間の恋心は縛れない」「配偶者以外の人と恋愛したい、エッチしたい」と思う人もいるだろう。
となると婚姻関係を結んでも、社会(国)が『婚外恋愛をしていいよ』とルール変更したほうが無理がなくていい?
もち、今は男女平等なので「夫も妻も婚外恋愛していい」ということになる。夫だけ、というわけにはいかない。
その場合、家庭秩序・社会秩序は守られるのか、子どもにとってどうなのか、両親が婚外恋愛をすることで子どもの権利が脅かされることがあるのでは、などなどいろいろ問題が起きそうだ。
そこで、こんな漫画を見つけた。
- 作者: 渡辺ペコ
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2017/05/23
- メディア: コミック
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※内容【妻・相原一子。夫・相原二也。結婚7年目の仲良し夫婦。セックスレス。子供なし。そんな二人が選択したのは「婚外恋愛許可制(公認不倫)」。結婚の嘘と真実】
婚外恋愛を認めるなら、法律婚ではなく事実婚(同棲)でいいんじゃないか、という人もいるだろう。
ただ、ヨーロッパの事実婚の場合「浮気していい」ということではなく、新しい女または新しい男ができれば、パートナーとは別れて、新しい人と一緒になるようだ。
ならば、子どもはどちらが引き取るのか?
たいてい母親だろうな。
となると、子どもにとって「母親の新しい男=パートナーと暮らす」というのは、どうなのだろう? 新しい男は父親となるのか、単なる同居人となるのか?
上手くいけばいいけれど、上手くいかない場合もけっこうあるのでは?
それとも、そんなのは慣れるものなのか。
人によってはパートナーがコロコロと替わることもありえるだろう。
子どもにとっては父親代わりの同居人がコロコロと替わるというのは、どうなのだろう?
異父兄弟姉妹も増えていく?
娘の場合、母親のパートナーから性的虐待を受ける可能性は?
恋愛をする親を見て、子どもはどう思うのか?
気持ち悪いと思うのか? それとも何とも思わないのか?
ちなみに『1122』は子どものいない夫婦の話。婚外恋愛をテーマにするなら、子どもがいる場合まで踏み込んでほしいが、難しいのだろうな。さすがに読者から共感を得られないだろうから。
そう、やっぱりネックは子ども。
山尾しおり議員の場合も、自身と不倫相手側にまだ幼い子どもがいたことから、より強い批判を浴びることになってしまった。
※後に、山尾議員の不倫相手の倉持弁護士が奥さんに離婚を迫り、離婚成立。結局、まだ幼い子がいる倉持弁護士の家庭は壊れた。倉持弁護士の元奥さんは親権(子)も奪われ、山尾議員を告発している。そして倉持弁護士の子は母親を奪われた恰好だ。一番の被害者は子どもかもしれない。そしてさらにその後、山尾議員も離婚が成立。親権は山尾議員がとったものの、子にとって父親がいなくなってしまった形になる。
子どもを含め、より多くの人が幸せになれるルールは何なのか?
モテる男性であれば、あちこちの女性との間に子を儲けることになるだろう。あちこちの女性にできた子どもたちにそれぞれ平等に愛を注ぐことは難しく、どうしたって愛情格差ができてしまう。
世界では『一夫多妻制』を認める国もあるが、文明度が高い国(先進国)は『一夫一婦制』である。
それは親がしっかり子どもへの責任を持ち、子どもにきちんと教育を受けさせる人が多くなるからだろう。教育は文明の発展へつながる。
乱婚(多夫多妻制)は恋愛至上主義者には自由で楽しいかもしれないが、捨てられる子ども、放任される子どもが増える。
どんな制度でも必ず『傷つく者』『損をする者』は出てくる。
ならば、弱い立場である子どもの権利を一番に優先し、子どもの権利が阻害されにくい制度・ルールが支持されるのは当然だ。
仮に、婚姻契約を結ぶ時に「婚外恋愛ありか、なしか」を選べるようにした場合、お互いに『婚外恋愛あり』を選ぶ夫婦はどれくらいいるのだろうか。
『赤毛のアン』翻訳者・村岡花子氏の不倫によって犠牲になった子
NHKの朝ドラ「花子とアン」で知られた「赤毛のアン」の翻訳者・村岡花子さんと、その夫の村岡敬三さんについて語ろう。
ドラマでは、主人公・花子の不倫相手となる村岡さんと奥さんとの間に「子どもはいない」という設定になっていたが、実際にはいたのだ。
村岡さんの奥さんは結核を患っており、村岡さん自身は仕事が忙しく、子どもの面倒は長兄がみていた。
奥さんが重い病気のため、周りから「離縁」を勧められ、子どもは長兄が養子にもらってもいい、という話が出ていたが、当初、村岡さんは拒否していた。
しかし、花子さんと出会ってしまい、恋仲に。
花子さんと一緒になりたかった村岡さんは病気の奥さんと離婚することにしたようだ。
で、その奥さんとの間にできた子どもは村岡さんの長兄が引き取ることになった。
そして、村岡さんは花子さんと結婚。
しかしその後、長兄が預かっていた「村岡さんと前の奥さんとの間にできた子」は、長兄の体調がおもわしくなかったことから、今度は末妹夫婦に預けられ、そこで関東大震災に遭い、その子は7歳で亡くなってしまう。
そんな話を知ってしまうと・・・村岡敬三さんに捨てられた(と言っては語弊があるかもしれないが)その子どもに思いを寄せてしまう。
その子は、病気で母を亡くし、実父(村岡敬三)から養子に出され(捨てられ)、さらに長兄夫婦から末妹夫婦へと預けられ、震災で幼くして亡くなるのだ。
もちろん、村岡さんは自責の念にかられたとのことだが。
熱烈な恋愛結婚で結ばれた村岡さんと花子さん、前の奥さんと村岡さんとの間にできた子どもを引き取るほどの覚悟はなかったのか。
村岡さんにとって花子さんはきっと運命の人だったのだろうけれど……。
誰かを犠牲にした上での熱烈な恋愛結婚。それが子どもとなると……う~ん。
もちろん、村岡さんに離縁された病気の奥さんだって傷ついただろうし。
(しかし、あの時代、妻の地位はこんなものだった。役立たずの妻は離縁されても仕方なかった、そんな時代)
ドラマのほうはそういったことを描かれなかったが、実話と同じく、村岡さんに子どもがいる設定にし、不倫の末、花子さんとの結婚で、前の奥さんとの間にできた子を養子に出し、預けられた先でその子が7歳で亡くなる、なんて話をドラマに盛り込んだら……視聴者から非難ゴウゴウだろうな。
けど、実際の村岡さんは前の奥さんとの間にできた子を捨ててまでして花子さんと一緒になりたかったのだろう。
結婚制度はオワコン?
昔(バブル時代など)は「不倫される奥さんも悪い」「奥さんが女を捨てキレイでいる努力をしてないから」などと言われたりしていたことを考えると、今はだいぶマシになってきたかも。
ルール違反をした側=不倫した側が悪い、と世間もジャッジしてくれる。
育児に忙しい奥さんがおしゃれする暇なく、疲れ気味で髪を踏み乱しているのは当然だ。
そんな奥さんを助けるのが夫のやるべきこと。「外で女遊びをしている余裕があるなら、家庭のために動こう」という考えが主流となり、昔に較べたら相当にいい時代になったと思う。
反面、一部の遊びたい男性にとっては損な時代になった?
というか、そう思う人は今の時代の結婚には向いていないかも。独身のまま、女遊びで楽しむ人生を歩んだほうがいい。それも一つの幸せだ。
そう、山尾議員も――育児に協力的でなかった夫と、すでに離婚協議していたらしいね。
まあ、夫婦共働きであれば、家事・育児の分担も当然なのだけど、仕事をしたい男性にとっては家事育児に時間をとられるのはイヤなのだろうな。
基本、家庭を優先できない人は、子どもを持ってはいけないよなあ、と思いつつ――家庭を優先できない男性は意外と多いのかも。イクメンを押し付けられることに、実は不満を持っているのかも。
激務の中での家事育児は相当な負担らしく――中には鬱病になってしまう男性もいるという。
対して奥さんのほうは「夫も育児するのは当然」と思っているわけで、ここから夫婦の亀裂が始まるのかもな。
肉体的にも精神的にも負担がかかる厳しい子育て。夫婦不和をもたらす原因になりかねない。
今の時代、夫婦にとって『子はかすがい』にはならなくなっている気もする。
いやあ、これだけ不倫・離婚の話題を聞くと「結婚制度ってやっぱオワコンに近づいていっている?」と思ってしまった。
ちきりんさんもこう言っている。
この件に関するちきりんさんのツイート発言も紹介しておこう。
不倫の原因って「別れるのにめっちゃエネルギーの必要な婚姻制度」が存在するからだよね。別れるのが(LINEで通知すればOK)的に簡単だったら、みんな不倫せず、別れてからつきあうのでは?
結婚って愛情に基づく制度ではないんだよね。だからどちらかが相手を殺したいほど憎んでも、ひとりが「離婚しない」と言い張れば別れられない。愛情に基づく関係(恋人とか)なら、相互の愛情がなくなれば簡単に別れられる。
恋人は愛情に基づく関係なので、(よほど計画的でない限り)交際中にオレが奢ったデート代を弁済しろとか、心変わりしたなら慰謝料払え、みたいな話にはならない。でも結婚は経済的な関係なので、財産分与や慰謝料などお金の清算がすごい大変。
一般的に契約書にサインをする時は「解除」に関する条項がすごく大事。ポイントはふたつ、1)一方の意思で解除できるのか、双方の意見が一致しないと解除できないのか、2)解除する際のお金のやりとりの条件はどうなっているか。-婚姻契約もタレントの事務所との契約も、この2点が厳しい。
なぜ(愛情がベースではなく)経済契約がベースとなる婚姻制度が推進されたかというと、経済的に安定しているほうが子供を産む人が増えて「種の保存」のためになると判断されたから。なのに別れるのが大変すぎるため、よけい少子化が進んでしまった。
不倫遺伝子
テレビでやっていたんだけど、不倫遺伝子=AVPR1Aという遺伝子の変異体を持ってると、浮気する可能性が高いという研究結果があるそうで。
そんな遺伝子があるのか~~~?
ま、複数愛(ポリアモリー)を認めようとする傾向があるのだから、複数愛のカテゴリーに入るだろう不倫も認められていい、ということになる。
これは遺伝子のなせる業。不倫を批判することは、LBGTを批判することと同じ?
事実婚VS法律婚
女性の社会進出が進めば、結婚=法律婚よりも事実婚が増えるのでは? と言われているけど、女性の社会進出とやらがなかなか難しそうにも思えるが、どうなるんだろう。
保守化している女性もいるようで――
アメリカでも高学歴なのにキャリアを捨てて家庭に入る女性が増えているんだとか。
↓そんな「女性らしく生きられて幸せ」と言い切る彼女たちの姿を伝えた記事。
フェミニズムという言葉も、もはや悪い意味で使われることが多いそうで、日本と同じだね。
いや、昔に較べたら女性もだいぶ生きやすくなり、それはフェミのおかげでもあるわけで、そこは感謝しなくてはいけないだろうけれど。
今は女性が仕事と家庭の両立するのに、男性も協力しようという空気になっている。というか、男性も家庭に関わり、家事育児するのが当たり前。『協力』などという言葉は使うべきではないという意見もあるくらいだ。
『妻は家族に迷惑をかけないように働く。家事育児介護は妻がするのが当たり前』であった昔に較べたら、相当に恵まれた時代になったものの、やっぱ家庭と仕事の両立は厳しそう。
※短編連作物語『これも何かの縁』に登場する四条理沙も悩んでいるぞ。
世間の親に対する責任の追及は厳しい。
犯罪者までいかずとも、ちょっとしたイジメでも加害者になったら、親の責任が問われてしまう。
昔なら子どもの喧嘩に親は口を出さず、子どもの世界に親が介入することは少なかったが、今は違う。逆に介入しないでいると放置したとして、これまた親が非難される。
被害者側の親も心配だ。子が不登校になるのではないか、引きこもりになるのではないか、自殺するのではないか、と神経質にならざるを得ない。
小学生・中学生・高校生になっても心配の種はなくならない。
とにかく、親は子どもに注意深く目を向けないといけないわけで、特に母親=女性の体力的・心理的負担は計り知れない。
家庭(育児)と仕事の両立は難しいと考える女性はけっこういるはずだ。
両立できないと判断し、仕事を辞めることになれば、事実婚を選ぶ女性は皆無だろう。経済的安定はどうしても欲しいから、稼ぎ手となる夫を縛る法律婚を選択するだろうし、高収入の男性を求めることになる。
事実婚ができる女性は、自身に稼ぐ力があり、いざという場合、実家の協力を得られる恵まれた環境にある人しか選択できない。
けど、働く女性にとっては事実婚のメリット(苗字そのままでいいので、いろんな手続きから解放、相手の親族のつきあいも強要されない、など)もかなりある。
『別れるのが簡単』というのも不安定ではあるが、実は大きなメリットでもある。
ちなみに、高収入の男性にとっても『結婚・婚姻契約』はリスクが高いようで、そのことについては藤沢数希氏の『損する結婚 儲かる離婚』が分かりやすく書いてある。
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- 作者: 藤沢数希
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ネックは婚姻費用。※これをコンピと呼ぶ。
コンピ地獄――妻は子を連れて逃げ、しかし離婚はせず、婚姻費用と養育費だけ請求され、男性は家庭を無くしたにも関わらず経済的負担だけを負わされる。離婚成立はすぐには叶わず、新しく家庭を持つこともできず――といった状態がずっと続くかもしれない。法律婚にはそういうリスクがあるというのだ。
男性にとっての結婚の価値は徐々に下がってきているように感じる。「ダンナ・デスノート」「夫在宅ストレス症候群」「帰宅恐怖症」が話題になったりしているし。
結婚しても必ずしも幸せになれない、おまけに離婚は大変。
ママに求められていた『子育ての責任』が同じくパパにも求められるようになれば、耐えられない男性・逃げたくなる男性もけっこう出てくるだろう。
そう、仕事を優先したい人にとっては、子を持つことは相当なリスクになる。
子に何か問題が出てくれば、仕事をなげうってまでの子育て優先を求められるわけだし、それが義務である。そもそも子を持つことを『リスク』と捉えるなら「子・家庭を持つ資格はない」と世間は糾弾するだろう。
「子どもはいらない」と考える人も増えそうだ。となると結婚の意味もなくなりそう。
ま、子どもを持たず、結婚せず、自由に生きるのもまた人生。