これも何かの縁

ピアノとマンガの道を歩んできたハヤシのエッセイ・イラスト・物語集

美容整形手術・辛いダウンタイム☆日本と韓国の整形事情・有名人の整形☆おすすめ整形関連小説

コンプレックスは人それぞれ、いろいろあるけど、ルックス関連のコンプレックスに根深さを感じる。

ということで今回は美容整形手術について語る。『整形』を扱った小説作品も紹介する。

目次じゃ!

美容整形手術のコスパを考える

整形大国・日本

日本は世界5位の整形大国なんだそう。韓国に並ぶ日は近いか?

ま、日本人の大半は、今現在の美の価値基準で見れば、ブスとブサメンが多いからな。仕方ないかも。

芸能人たちも整形当たり前なんだね。

まあ、それだけ日本人がブス・ブサメンばかりで、なかなか天然美人、イケメンがいないということでもあるのかもしれない?
※言っておくけど、今現在の美の基準とやらで見れば、ということで。

とにかく、美の基準から外れた人(平面的な顔、低い鼻、小さい目、デカい顔、低身長、貧弱な体つきなど)が多いのが日本人(東洋人)だ。
※白人さんの本音はやっぱり、顔が大きくて平べったい東洋人はカッコ悪く、異様に見えるんだそうだ。

最終手段として整形手術があるとはいえ、直す箇所によっては大手術になったり莫大な費用がかかったりすることもある。
それに成長期の18歳以下の子どもにもリスクがあるので受けさせられない。けど思春期が一番、コンプレックスに苛まれ心が傷つきやすい。

そういえば、性犯罪を起こした東大生・稲井大輝氏はカワハギに似ている口許がコンプレックスで常にマスクをしていたっけ。
実際、整形手術を受けようとしたらしいが、カワハギのような口許を直すには難手術となり、費用も200万~300万円かかり、専門家からも手術はしないほうがいいと言われ断念。
このカワハギ顔がコンプレックスとなり、性格が歪み、性犯罪へとつながった可能性もある?

※口許を隠すために常にマスク姿の稲井に、都市伝説『口裂け女』を思い出す。「僕、イケメン?」と言って、マスクを外す稲井。そこにはカワハギのような口が……。おそろしや。

東大ミスターコンテストに出場した稲井大輝氏、自己承認欲が強そう。それでもファイナルまで残ったんだし、そこそこモテていただろうに、それでもコンプレックスは解消されなかったのか?

※稲井は30代女性のバッグをひったくり、バッグを取り戻そうと自宅まで追いかけてきた女性をそのまま部屋に引き込み、強姦した。

ジミー大西でさえ150万円かけて顎を削ったというし。顎を削ったとしたら、ダウンタイムは相当、辛かっただろうな。でも、そこまでしてなぜ? 結婚もされているし。テレビで芸人やっていた時、ブサメンを売りにしていたのではなかったのか?
やはり相当なコンプレックスだったのか。

日本ではブサメン、ブスはやっぱり生きにくいのかもしれない。劣等感が肥大していけば心を病み、不幸に取り込まれてしまう。

整形も二重瞼や鼻筋をいじる手術であれば、そこそこ安く、リスクも低いだろうけれど、顔の下半身=顎や唇をいじる手術となると、大手術となりリスクが高く、莫大な費用がかかる。脂肪吸引全身麻酔となるので、やはりリスクが高い。

シビアに思う。ブス・ブサメン要素がある遺伝子は残さないほうがいいかも?
その遺伝子を引き継いだ子どもがカワイそう。

ま、日本全体のことを思えば、移民を受け入れて、白人さんや中東系の血を入れることだな。子孫は美人イケメンになれる可能性が高くなる。

んで、やっぱ恋愛信仰(=異性から気に入られること、好かれること)から脱したほうが心身共に健康的に生きられる気がする。

キムヨナの整形疑惑・整形並みの化粧法

そうそう以前、キムヨナ整形疑惑にネットが湧いていたっけ。

やはり目は大きい方が美人という価値観に縛られているよなあ。

ただし二重にする化粧法もあり、切れ長目のキムヨナがアイプチなどを使えば、あれくらい化ける=目を大きくさせることは可能。

↓まるで別人。化粧でここまで変わる。整形並み。やっぱりほとんどの日本人は大きな二重瞼の目が好き。
価値観が多様化されてきたとはいえ『美人=目が大きい』は今も健在だ。

もちろん全体のバランスも大事なのは言うまでもないことだが――欧米人は「左右の歪み」を気にするらしい。歪んでいると『悪魔的な容貌』と捉え、嫌うらしい。

物語の世界だってヒロインはたいてい美人。
自分の書く物語だって、ヒロインは美人設定はしないけど、イラストを描けと言われたら、そこそこ可愛く描く。

で、小説では、美人または可愛い女性を表現する時、『目が大きい』と描写することが多い。
反対にブスを表現する時、目は一重・腫れぼったい瞼、目が小さい、というような言葉を使う。

↓物語『これも何かの縁』に登場する福田みすずもそうだった。↓そんな福田みすずも容姿にコンプレックスを抱き、傷ついていた。↓みすずの根深い容姿コンプレックスが恋愛を遠ざける。

韓国と日本の違い

整形大国の韓国は、整形することは化粧と同じ、キレイになる努力をしたということでプラスに見られる、少なくとも整形したことを恥ずかしいこととは思っていない。けど、日本ではやっぱり整形はどこかマイナスイメージがつきまとう。

日本ってキレイになる努力を求める割には、整形に限りネガティブにとらえる社会。

化粧でさえ「厚化粧」と言って、からかいの対象になるし、「化粧をとったら別人だった」と言って、引く男性もいたりする。
二重瞼にしたりして目元の化粧に凝ったら、化粧をとった時「詐欺」と言われそうだ。

※物語『これも何かの縁』番外編・腐女子の主人公もそれで振られたのだ。

そう、整形も厚化粧も日本ではあまり歓迎されない。
かといって何もしないのも歓迎されない。
日本は美に関する要求が厳しい。

だからといって整形が当たり前な韓国がいいのか、となるとそれも微妙。

韓国の美容整形って、国を挙げての産業だったらしい。
もちろん国としては経済発展のためにやっていたことであり、一時、韓国の美容整形は、観光に来た中国人たちに大人気だったようだ。
けど、中国が韓国へ制裁を加えるために、韓国の美容整形に対するネガティブキャンペンを行い、「韓国の美容整形は未熟な医師も多く、失敗のリスクが高い」と喧伝したため、韓国で整形を受ける中国人が減り、韓国の美容整形産業も落ち目だという。

経済のためとはいえ、もし国を挙げて美容整形を推し進められたら――不美人は整形を受けなくてはいけない雰囲気になりそう? 不美人はますます生きづらくなるかも?

そんな韓国整形事情を伝えるテレビ番組では、美容整形を受ける者を「患者」と呼んでいた。
『不美人』=『患者』=『ブスを患っている者』ということか。
こうして見るとなかなか、えぐい表現だな^^;
いやあ、鳥越俊太郎氏の「処女は病気」発言を思い出してしまった。

ちなみに患者とは『病気や怪我で医師の治療を受ける者』のこと。
なお、カウンセリングや心理療法では「患者」ではなく「来談者」という言い方をするようだ。

美容整形手術のコスパ

ただ、よくよく考えてみるに、美人になるメリットは、ちやほやされる、モテる、哂われない、見下されない、多少仕事で得することがあるくらいか。
(仕事によっては多少どころでは済まないのかもしれないが)

ワシ個人は整形失敗のリスクや手術直後の痛みや苦痛を背負ってまで、美人になる努力はしなくてもいいだろうと判断している。
生活や仕事でも特に不美人による不都合、不便は感じない。
それにもう若くはないので、たとえ美人になったとしても若いことを至上とする日本社会において価値はゼロなので、どっちみち美人になるメリットはゼロなのである。

そう、歳をとったら価値はゼロ。それが日本社会の現実だ。
リスクを背負ってまで整形手術を受けるメリットって、あまりないかもしれない。

男女問わず、底意地悪い人も多いし、外見を哂ったり、見下したりする人もいるのは事実だ。それがどうしても辛いというなら、整形してもいいと思う。自分の心を守るために。
けど、そうやって美を手に入れても、整形したことを哂う者もいるかもしれない。

底意地悪い空気にずっと触れていると、自分も根性が歪んでしまう。早くそこから脱したほうがいい。

漫画『インベスターZ』で「貧乏はダメよ。心まで貧しくなる」というセリフがあるが、こう思うぞ。
「底意地悪い場所・連中から逃げろ。じゃないと心が貧しくなる」

貧乏であることよりも、いかに意地悪い人間・見下す人間・失礼な人間から逃げるか、こっちの方が整形してコンプレックス解消するより大事だと思う。
(とは言っても、現実、学校や職場からはなかなか逃げられないのだけど)

誤解なきよう。
ワシは美容整形を否定しない。むしろ、勇気あるなとエールを送る。
蔑視や見下しの中で生きるのは辛い。整形はこの世で生きていくための武装なのだろう。
容姿が悪いと生きづらい世の中であることはたしかだ。

可愛いは正義。
世の中、まずは顔・外見だ。それがスタートラインに立つためのパスポートになると考える人がたくさんいるのだろう。

で、プロポーションも大切なようで、とにかく痩せていなければいけない。
脂肪吸引手術もあるが、モデル並みのほっそりとした体になるには、かなり厳しいダイエットに励まないといけないようだ。早い子は小学生からダイエットだ。

でも、健康と引き換えに美を手に入れるメリットは何だろう?

そして――繰り返し言っているが、世の中が女性に求める価値は美のほかにもう一つある。
それは若さ。

美を手に入れても、年々、若さと言う価値が下がっていくことも、整形をする人は考えたほうがいい。
30過ぎたら、女性は相当に価値が落ちるらしい。40歳になればゼロ。

大方の人は言う。
婚活においては、40歳の美人よりも、20歳のブスが上……らしい。
歳をとっていくのは、努力ではどうにもならない。
どんなに若く見せかけても、世間は厳しく実年齢を見る。

というわけで、あまりに厳しすぎる世間様の価値観に恐れをなし、ワシは武装せず、とっとと逃げることにしたのじゃ。勝算がないものに手を出そうとは思わない。
ただでさえ年々価値が落ちていくのだから、美に多大なエネルギーを使ったところで、ワシは無駄にしてしまうじゃろう。コスパが悪いってヤツだ。
お金は美に遣わずに、貯金か投資、生活費にまわす。健康のほうが大事。

美に投資したところで、おそらく自分はリターンを得ることできず、投資した分を回収できないのが目に見えている。整形手術まで行くと、リスクも高そう。

女の子たちは何を得るために美に投資するんだろう?

※男子もモテたいがために美に投資するのかな。

美人だと得することが多いだろうけど、やはり最終目標は条件のいい人との結婚?
(もちろん結婚で終わりではなく、結婚後の人生の方がはるかに重要で、大変だろうが、そこまで考えられないだろう)

ならば20代で勝負をかけないとならないようだ。

しかし、社会的ステータスの高い男性は、結婚相手に選ぶ女性には、美しさはもちろんだろうが、おそらく学歴、下手すりゃ家柄・育ちも見る。
なかなか厳しい闘いになる。

学歴のいい女子・育ちがいい女子にも美人はたくさんいる。
お金持ちの男性は美人の奥さんをモノにしていることが多く、容姿のいい子どもが生まれる率が高くなるからだ。
有名塾や私立学校に行かせられる経済力のあるお家でないと、偏差値の高い大学になかなか行けない。

世間で言うところの勝ち組はとことん勝ち組になるようにできているのである。

で、整形美人だと分かったら(ばれたら)、たぶん男性は引く。
連れて歩くには美人の方がいいので、セフレとしてならつきあうが、本命になりにくいかも。日本は韓国と違い、自然美人が好きだからね。
そう、整形美人を見下す男性も多い。整形美人は自然美人より価値が低いと見なされてしまう。

整形するなら、自分の最終目標は何なのか、スタートラインに立つために美を手に入れるとしても、その先の戦略も必要かもしれない。
そこで勝算がないと思ったら、手を引くことも考えた方がいい。

時間は有限。若いうちにその大切な時間を何に使うか、だな。
何か勉強したり、技術を得るのも、若いうちのほうがいい。チャンスもたくさんもらえる。

ダウンタイム・整形手術直後はやはり辛くて痛い

手術した直後は、その人の体質や手術の内容によって違うけれど、痛みや腫れやむくみ、内出血が起きやすく、いつも通りの生活を送れるようになるまで1ヵ月以上かかる場合もあり、特に、小顔整形、豊胸、脂肪吸引など、全身麻酔をするような大きな手術のダウンタイムは言葉では言い表せないほど辛いとのこと。

やっぱ「ブスは美容整形しろ、整形するのがエチケット」「整形は化粧と同じ」という風潮になると困るよな。

ただ、歯科矯正はしたほうがいい、とは思うが。かみ合わせが悪いと健康を害する
それに「美人は顔の下半分で決まる」「口元に品格が出る」というし。
欧米では歯並びの悪い人を見下す傾向にあるんだとか。

けれど「セラミック矯正」には気をつけて。

おすすめ・美容整形を扱った物語作品

物語世界でも、整形して美を手に入れたヒロインって、たいてい不幸に終わるんだよな。これも日本人が美容整形をあまりよく思っていないから、なのかも。

それでも面白かった小説作品をいくつか紹介しよう。

モンスター (幻冬舎文庫)

モンスター (幻冬舎文庫)

 
モンスター

モンスター

 

※内容【田舎町で瀟洒なレストランを経営する絶世の美女・未帆。彼女の顔はかつて畸形的なまでに醜かった。周囲からバケモノ扱いされる悲惨な日々。思い悩んだ末にある事件を起こし、町を追われた 未帆は、整形手術に目覚め、莫大な金額をかけ完璧な美人に変身を遂げる。そのとき亡霊のように甦ってきたのは、ひとりの男への、狂おしいまでの情念だった】

百田尚樹のわりと初期作品。けっこうおもしろい。これも一気読みできた。

新月譚 (文春文庫)

新月譚 (文春文庫)

 
新月譚

新月譚

 

※内容【八年前に突然絶筆した作家・咲良怜花は、若い編集者の熱心な復活のアプローチに、自らの半生を語り始める。そこで明かされたのは、ある男性との凄絶な恋愛の顛末だった―】

どちらかと言うとヒューマンドラマ。「男に都合がいい展開」という感想もあるけれど、人物描写はよかったと思う。一気読みできた。

※内容【美を創り出す芸術家のように、依頼者の顔を変える天才美容外科医・柊貴之。
金さえ積めばどんな要望にも応える彼のもとに奇妙な依頼が舞い込む。予測不能の一気読み医療サスペンス×ミステリー】

医師作家・知念実希人の医療サスペンスミステリー。ワシも騙されてしまったぞ。いやあ、面白かった。何と言っても、他作品と違い、バッドエンドにならないところがいい。ただそれは『美を手に入れるために整形したわけではないから』なんだろうな。整形するのはヒロインじゃないし。

ちなみに『リアルフェイス』は『改貌屋~』を改稿したもので、基本的な内容は変わらない。

知念実希人氏についてはこちらの記事もどうぞ。

※ブス・ブサメン・容姿コンプレックス関連記事