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ピアノとマンガの道を歩んできたハヤシのエッセイ・イラスト・物語集

地味女と童貞は似ている?☆高い童貞率と処女率の一方で異常な中絶件数

目次じゃ

 

地味女・はあちゅうさんの過去のコンプレックス

はあちゅうさんのセクハラパワハラ問題と童貞弄り問題、興味深く追っかけさせてもらっていたら、こんなツイートに出会った。

 

ワシは、はあちゅうさんのことは一部のツイートや著書でしか知らないので、以下語ることはすべて憶測ということでお許しを。

※ちなみに『半径5メートルの野望』は面白かった。おすすめです。

はあちゅうさんの童貞弄りの件では――

「強者男性=マッチョゴリラにセクハラパワハラを受けたはあちゅうさんは、その憎しみを弱者男性の非モテ・童貞にぶつけた」という意見が散見され――

また、めいろま氏は「(はあちゅうさんは)直接的なセクハラと、非モテをバカにする強者男性が支配する村の一員になるために、この構造を内部化しなければならなかったために、童貞蔑視をしてしまった」と論評。

んが、ワシは『はあちゅうさんは地味であることがコンプレックスだった』と知り、ちょいと違う感想を抱いた。

そう、地味女と童貞(非モテ)はリンクする。どちらも恋愛が苦手そうで、世間からは見下されがち。負け組扱いされている。

特に、はあちゅうさんは慶応大出身だ。

慶応大といえば、おしゃれ・派手・華やかというイメージ。慶応大では、一般世間よりも「地味は負け」という風潮があるかも?

はあちゅうさんに童貞弄りツイートによれば『童貞なら死ぬ慶応、童貞が勲章な早稲田』とのことで、おそらく地味女や処女も慶応では相当、バカにされるのだろう。

はあちゅうさんが執拗な童貞弄りをしたのは、『童貞』に『地味だった自分』を重ね合わせてしまったからかも。同族嫌悪・近親憎悪ってヤツだ。

そう、童貞を哂ったというよりも、過去の自分を哂っていたのかもしれない。

そして、はあちゅうさんの童貞弄りは『地味であった過去の自分』を克服した『今の華やかな自分』を再確認するための言動だったのかも。

けど、さすがに女性には嫌われたくない。地味女を哂うと、女性ファンが離れてしまう。そこでターゲットを童貞にしてしまったのだろう。

え?『地味』って克服しなければいけないようなものなの? そこまでバカにされなきゃいけないものなの? とも思うが、そのようじゃ。

そのことは有川浩氏の『別冊図書館戦争2』にも表れている。

『別冊図書館戦争2』では、周囲から見下されバカにされている『地味女・水島さん』が登場する。

誰からも相手にされない『地味な水島さん』は犯罪にも手を染め、その末路は救いなく描かれている。悪人キャラとしての魅力もゼロ。いいところひとつもなし。

その『水島さん』の結末はこんな感じにまとめられていた。
※『別冊図書館戦争2』より転載。

地味で目立たない水島のスキャンダルに寮は一時期湧き上がったが、本人が懲戒免職を受けているうえ、地味で目立たない分だけ出てくる話題も乏しく、すぐに鎮静化した。

そう、【地味で目立たない】をわざわざ2回繰り返している。『地味で目立たない人』に対し作者・有川浩氏の嘲笑うかのような空気が感じられ、これを読んだ当初、地味で目立たないって、そんなに見下されるようなことなのか? と思ってしまった。

『地味な水島さん』は、『頭も容姿もよく華やかな勝ち組キャラである手塚と柴崎』がくっつくための単なる当て馬キャラ・捨てキャラだった。

架空の物語でも、下に位置する『地味キャラ』は、上に位置する『華やかキャラ』にボロ負け。幸せの欠片でさえ与えられなかった。ただただ惨めなだけで終わった。

創作作品には作り手の思考・嗜好が表れるが、社会の価値観にも影響を受ける。つまり、社会の価値観が作品に表れることがあるのだ。

地味キャラはカースト下位に位置づけられ、学校だけでなく一般社会の中でも『地味=冴えない・負け・惨め・モテない・恋愛に疎そう』とマイナスに捉えられてしまうことが多い。

これは恋愛至上主義につながる価値観だ。

で、思春期の子どもや若い人たちは自己承認欲も強く、この価値観にはまりやすい。

世間は未だ、恋愛しない若者を嘆き、エッチ初体験=セックスの事まで持ち出し、童貞や処女を問題視する。

ちょっち古い調査(2011年~12年)だけど――

女子大生の性交経験率は46.8%。
30代独身女性の25%が処女だという。

20歳で処女を病気扱いする鳥越俊太郎さんが聞いたら、どう思うことか。30代処女はもう重病人に思えるだろう。(はあちゅうさんも童貞を病気扱いしたけれど^^;)

 

え? 恋愛やエッチに消極的なのは傷つくのを恐れているからだって?
それは強者の論理。散々、Cランクやオタクを見下し、馬鹿にし、蔑視しているくせに何言ってんだか。

モテる人が勝ち組、モテる人が偉いとばかりに、恋愛至上主義が日本社会を覆った。
世間のそういった空気が、スクールカーストを作り上げ、いじめを助長したわけで。

でも、ここまでえげつなくなってしまった恋愛世界は、かつてのような価値を維持できず、『ヤリたい人がやる』ものへ変わっていくかもね。

ましてや、傷ついたり、コンプレックスを肥大させてまで、恋愛活動をしなくてもいい。今の恋愛にそこまでの価値はないと思う人も増えた感もする。

※なお、童貞率についてはこちら参照。 

 

いやあ、童貞率や処女率を気にする社会って相当に気持ち悪いな。

それとも、水野敬也氏の『LOVE理論』のように「ブスでもいいから何が何でもセックスしろ、とにかくしろ、選り好みするな」、藤沢数希氏の『恋愛工学』のように「いきなり上位を狙うのは無理、中位から攻めて、慣れろ」を支持しますか?

んで、誘われた女の子は、妥協して股を開いたほうがいいんですかね?

じゃないと、エッチしてほしい世間様から「何、もったいぶってんだよ?」「相手してもらえるだけでありがたく思え」「鏡を見ろ」「お前、自分のランク、分かっている?」と言われそう。

つまり世間の本音は『妥協しろ』だ。

はあちゅうさんもこうおっしゃっていたっけ。
https://twitter.com/bot_hachu/status/830103433436729346より

童貞の人って、女子に相手にされないのを基本として生きているから「あのレベルより二次元のほうがいいもんね」とか言って普通の女子を好きにならないのだけど、逆にスーパー美人が優しくしてくれると「俺に女神降臨!」っつってコロっと好きになっちゃってでも高根の花だから落とせなくて結果童貞だ。


妥協エッチかあ。

けど、妥協してまでしたくない人もいる。もちろん、高望みをしているのは分かっている上で。

つうかさ、妥協エッチっていう考え、なんだかレイプも軽く扱われそう。

※恋愛工学・LOVE理論って何? というそこのあなたはこちらをどうぞ↓

いじられキャラ

恋愛至上者たちの勢力もまだまだ強い。

そんな中、自虐して、自分を守ろうとする人もいる。他者から哂われるよりも先に自分を哂って、傷を小さくしておこうという防衛策。

哂われて、皆を楽しい気分にさせれば、少しは好かれるかも?

が、自虐してまで人気者になりたいのか??? 恋愛上位層に気に入られたいのか???
そっちのほうが不健康そう。心がすり減りそう。

そこまでして人にすり寄って、何かいいことあるのかね?

いじられキャラ――ワシはなりたくないね。他人に弄られても、そこには親しみだけではなく、必ず侮蔑が込められているから。

分かりにくい侮蔑より、分かりやすい侮蔑のほうがいい。見下している本人たちも、自覚しているだろうからね、イジメているって。

反対に、無自覚な侮蔑ほどタチが悪いものはない。罪悪感が全くないからね。その上「親しみを込めているんです」などと言い訳する。

自虐して恋愛至上主義者たちにすり寄るよりは、まだ孤独でいたほうがいいかも。ぼっちでいこうぜ。友だちなんて別にいなくてもいいじゃん。自虐で得た友など価値なし。

哂われて凹んでいるそこのあなたへ。哂われたら「うん、どうぞどうぞ、侮蔑しまくって、優越感に浸ってくださいな」と放っておけ。

ほんとランク付け好きな人たちからは、離れるのが吉。
こういったプチ差別主義者・見下し世界には関わらないほうがいい。心の健康のためじゃ。

ひょっとすると、世間の価値観に惑わされることなく我が道を行けるオタクのほうが、幸せかもしれない。
周囲から侮蔑や蔑視を受けても、好きなもの、熱中できるものがあるというのは救いでもある。

見下して目立つ・炎上目的

それにつけても『目立つ・宣伝する・モノを売る』って大変だよな。

目立つ=人から注目を浴びるには、人のコンプレックスを弄ったり、見下したりして、多くの人の反感を買ったりするのも一つの手。けどその裏で「本音を言えばその通り」と共感する人もいるわけで。つうか共感する人が少ないと、その商売は成り立たないわな。

けど反感を持たれるってことは、相当な覚悟もいる。

つまり、そこまでして、それをやりたいのか、売りたいのか、なんだよな。

はあちゅうさんの童貞弄りに限らず、他者への見下し言動はあっちこっちにある。それは商売のため、演出上、自分が目立つためにやっている場合もあり、実はさほど蔑視しているつもりはないのかもしれない。

世間様が望む初エッチ年齢

初体験――どうやら『18~19歳で初エッチ』が世間様の理想のようじゃ。せめて20代前半で。遅いと世間様は心配らしい。

※もちろん早ければ早いほどいいわけではなさそう。「中高学生になったらエッチしよう」とはならない、なかなかに我がままな世間様じゃ。

奥手はダメダメよ。とにかく恋愛(エッチ)しよう、と言いたげな世間様。
いつまでもエッチをしないヤツは恥ずかしいぞ~と若者を追い込む。

が「やってはいけません」となると、やりたくなるが、「やれ」と強制されるとやりたくなくなるのも人間だ。

世間様は悩むことだろう。どうすれば皆がエッチをしてくれるのか。

が、心配無用じゃ。
昔は皆が皆、結婚し、多くが子どもを持ったが、これからは違う。
恋愛結婚できた者、もしくは厳しすぎる婚活市場に打ち勝った者が、子孫を残すことになるのじゃ。(日本では婚外子が増えることはないだろう)

いわゆる恋愛に積極的、かつ婚活に励み、どうしても結婚したい人たちのカップルから生まれた子どもたちは、その親の性質・性格を受け継ぎ『恋愛に積極的、かつ、どうしても結婚したいと考える人間』となるだろう。

もちろん、肉食系と草食系の組み合わせで、草食系の性質を受け継ぐ場合もありうる。
が、肉食系から求められるモテ草食系は、それなりのスペックを持っているだろうから、そのモテ要素も子が受け継ぐ可能性があり、次もまた肉食系から求められ、めでたく結婚できるだろう。

モテ要素に恵まれず、恋愛に消極的、そこまでして結婚したくない、そこまでの情熱はないという人は子孫を残さないので、そういう性質は淘汰されていく。

世間様が「ぜひとも早くエッチを、恋愛をしてくれ」と声高に叫ばなくても、いずれ、そういう性質をもった人間・モテ要素を持った人間が大多数になっていくことじゃろう。

突然変異で『恋愛に消極的な非モテ』が現れるかもしれないが、おそらく少数じゃ。

日本の近未来はきっと、モテ草食系と情熱的な肉食系の人間たちで埋め尽くされ、そのうち肉食系の勢力が盛り返し、若者は恋愛=エッチに勤しむようになるじゃろう、たぶん。

そもそも、なぜ世間様は皆にエッチをしてほしいのか、それは『エッチ=恋愛→結婚→出産』の流れを期待してのこと。エッチは少子化対策に直結すると考えているのだろうけど、でき婚=出産が増えるかというと微妙かも。

恋愛の後始末・異常な中絶件数

ついに出生数100万人を切った日本。堕胎件数は、年々減少傾向にあるものの、年17~18万件。(かつては約30万件もあったようだ)

これは先進国の中では類を見ない異常な数であるという。

妊娠したからといって『でき婚』する人ばかりではない。中絶する人も多い。

妊娠のリスクが心配だから性交渉に消極的という女性の声も聞く。
コンドームは『避妊失敗』のリスクが意外と高いようだ。そういうことで性行為に慎重な女性・男性がいても不思議ではない。

が、今の時代「結婚前提でないと性交渉しない」なんていうと化石扱い。ひどけりゃ「何をもったいぶっているのだ」「モテない言い訳」と冷笑されたりする。

中絶件数が年々減少傾向にあるのは、若者の数が少なくなったことも影響しているだろうが、恋愛しなくなった=エッチしなくなった若者が増えたことも一因だろう。

それでも堕胎件数は世界で異常なほどに高い日本社会。
(先進国に比べ、日本はピルの普及が遅れている理由もあるだろう)

世間は、若者が恋愛しないことやエッチに消極的なことを嘆くより、こういったことを問題視したほうがいいのでは。

ただ、フランスみたいなカップル文化の国も、彼氏彼女がいないとうるさいようだ。同性愛であろうと、とにかく彼氏彼女がいて当たり前。独りでいると変人扱い。そんな社会はほんと息苦しいよね。

恋愛するのが当然だとする欧米諸国に較べたら、日本のほうがまだずっとマシなんだとか。

何はともあれ、恋愛行為がえげつないものになっていく流れに「ついに恋愛至上主義もオワコンか」と感慨深いものを感じておる。

劣等感に押しつぶされ、心が歪みそうな恋愛市場。その戦場で戦いたいって人は限られてくるよなあ。幻想を抱いていたら大怪我させられそう。リスクもある。若者の恋愛離れは当然のこと。

つうか、恋愛なんかより仮想通貨のほうが燃えるんじゃね?

 

うむ、恋愛はもはや物語の世界で楽しむに限る?

そーいや、はあちゅうさんの本格的な恋愛小説を読んでみたいよな。

ちなみに『通りすがりのあなた』は未読だけど『友達とも恋人とも名づけられない“あなた”との関係。7通りの切ない人間模様を描かれた小説』とのこと。

通りすがりのあなた

通りすがりのあなた

 

 

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