これも何かの縁

ピアノとマンガの道を歩んできたハヤシのエッセイ・イラスト・物語集

えげつない婚活戦争☆女に厳しい婚活市場

婚活・結婚について語る。

まずは『君の名は。』に携わった映画製作者の川村元気氏の言葉を紹介

男の人はハンティングには興味があるけれど、ハントした後に大事にして育むみたいなことに関しては温度が低いんですよ。

女性にとっては厳しい言葉だが、早稲田大学『恋愛学』の教授も言っていたっけ。
「基本的に、男性はエッチするまでは努力するが、その後の責任は取りたくない生き物だ」

婚活市場――実は女性に厳しい?

目次じゃ!

 

女に厳しい婚活戦争

恋愛で努力するのは男性・結婚で努力すべきは女性

早稲田大学で『恋愛学』なる講義があったようで、そこの教授が恋愛と結婚について指南していた記事を紹介しよう。

婚活市場で戦う女子、必見~♪

【vol.1】恋愛と結婚は別物!? 付き合っても結婚を考えてくれない男性心理とは?

【vol.2】恋愛学の教授が教える「結婚したい女性」になるヒントとは?

ということで、この早稲田大学『恋愛学』の教授によると――恋愛で努力するのは男性だけど、結婚にこぎつける努力は女性がしなければならないんだとか。

婚活市場で女性に求められる資質とは「メシ」「セックス」「子ども」が基本らしい。
これを最低基準とした上で、そのほかに結婚相手に何を望むかを総合的に考えて男性は判断するんだそうだ。

イクメン……」「家事育児の分担」なんて言っていたら結婚できないかも???

昔の女性は「家族に迷惑をかけないように働かせていただく」ということで、共働きを望む場合、働かせていただく許可を主人に求め、家事育児も自分一人でこなしていたが、そんな時代に逆戻り?

いやあ、なかなかに厳しそうですね。
フェミが発狂しそうなことを早稲田大では教えていたのか~。

女性にはとって『婚活』は相当にシビアな世界のようだ。

ホリエモンも「結婚しない」と宣言しているし、『恋愛工学』の藤沢数希氏やその一部の恋愛工学生らも独身主義者みたいだし、結婚しない男性がこれから激増するだろう。

たしかに経済力のあるモテモテ男子からしてみれば、子どもがさほど欲しくなければ結婚のメリットなんて、ほとんどないかも。
お金も時間も自由が利かなくなり、ほかの女と恋愛もできなくなるし。離婚は大変だし。

では教授の厳しい言葉を一部編集して転載。

女性は「恋愛=結婚」という考えのもと、相手を選んでいます。他方、男性は「恋愛≠結婚」と考えています。恋愛したからといって自然に結婚したいとは思わない。そこが根本的に異なります。

「この人と結婚したいから付き合いたい」と考える男性は、結婚願望が強い一部の人を除いて存在しません。

基本的に知っておいてほしいのは、「恋愛で損をするのは女性」、「結婚で損をするのが男性」という点です。
結婚が母子をプロテクトするシステムである以上、結婚とは男性のほうにより負荷がかかるシステムです。

その前の恋愛の段階では、逆に女性のほうにリスクが高い。
女性は相手の遺伝子を体内に取り込み、妊娠をする可能性がありますよね。
もし男性が逃げてしまったら、身体の危険をおかして子どもを出産し、その後ひとりで子育てをしなければならない“危険性”があります。
要するに、恋愛では断然女性側のほうが損をするのです。

ですから、恋愛の段階では男性は下手に出て、お金、時間、労力という3つを投資して、女性の恋愛感情(セックス)を獲得しようとします。

セックスというひとつの目的が達成されると、男性の欲求は一段落します。その後に「自然と結婚」というふうにはつながってゆきません。
つまり、恋愛と結婚は別の作業であると考えたほうがいいでしょう。

要するに『結婚で損をするのが男性』なので、女性側は結婚してもらうために努力をせよ、ということらしい。

「結婚は損だからできるだけしたくない。するとしても先延ばしにしたい」と考えるモテモテハイスぺ男子が増えそうだから、モテモテハイスぺ男子を狙う女子の婚活戦争はますます凄ましくなるのだろう。

婚活女子は、戦略を練り、結婚に乗り気じゃない男子を落とさねばならぬようじゃが――思うに、一人に絞ってフルコミットするのはリスクが高い。
上手くいかなかった場合、時だけが経ち、若さが失われ、女性としての価値が落ちてしまう。
なので『数撃てば当たる作戦で、複数人にアタックし、複数人とつき合い、勝率を上げる』しかないかも。

って、これってまさに『恋愛工学的な考え』じゃないかあ~~~。

そう、実は恋愛工学生による『アラサ―婚活女子へ現実的なアドバイス』を書いた記事がある。

なかなか説得力がある↓

この記事を要約すると――時間を無駄にするな。女子からアプローチせよ。そして保険をかけよ=複数の候補を立てて、複数とつきあえ。不誠実だと思われるだろうけど、出産のことも考え、時間制限のある女子にとって保険をかけるのは当然の戦略――とのこと。

実際、あのフェミの味方・リべサヨ朝日新聞も「結婚相手を選べるのは25歳まで」とおっしゃっていた。婚活は女子にとって時間制限がある厳しい戦いのようじゃ。
「愛」などとぬるいことを言っていると結婚できない?

デキる女子は男性に敬遠される?

こんな記事を見つけた。

娘の場合、頭がよすぎると、かえって親たち(特に母親)は急に不安になることが多いのです。なぜなら、こう思うから。「あまりデキすぎると男性に敬遠されて、婚期を逃してしまうかもしれない」

娘のデキを心配するのは母親だけではなさそうで、娘を持つ父親のこんなツイートもあった。

この『娘を思う父親ツイート』――うちの娘は不細工なので高望みさせないように学歴職歴をつけさせず、自分に似合う『階層の低い・条件の悪い男性』とさっさと結婚してほしいと望んでいるってことなのか。

でも、ブサイク娘こそ男に頼らない生き方をし、自分で稼げるようにしたほうがいいよな。

ま、学費の代わりに美容整形の手術代を負担してあげることだな。

いやあ、まだ、こんな考えの親御さんがいるのか。学歴職歴そろっている女性をやっかんでいる男性、未だに多いから、そういう考えになってしまうのか。この父親自身がデキる女性に対しコンプレックスを持っているのだろうな。

ま、デキる女を敬遠し、下位の女性しか相手にできない男性(プライドだけ高くて実力が伴わない)と一緒になっても幸せになれない気もするが。

正直、いつの時代のお話なのか? と思ってしまった。昔も、女は嫁に行くんだから学歴はいらない、職にもつかなくていい、むしろ嫁き遅れるので職につくべきではない、という親が多かった。

が、フェミの活躍のおかげで、女性も男性と同じく学歴を身に着け、そして男子と同じように就職もできるようになり、稼ぐ手段を得られるようになった。

(ワシはフェミに感謝もしているのだ。ただ、この頃のフェミは二重基準・差別まる出しで正義を語る者もいるので、ついツッコミたくなるのだ)

けど、まだまだ「女の子は男の下位の学歴・収入でなければ」と思う親御さんもいるのだな。『結婚』のために、親に能力をつぶされるのは実にもったいない。

ただ、これから結婚しようという女の子自身も、自分よりも学歴・収入が上の男性を望む人がほとんどだろうから仕方ないのかも。

ま、専業主婦志向の女の子も増えているっていうし、やっぱり働きながら家事育児するっていうのも大変。

結局、仕事と家庭のどちらかを選ぶことになり、親御さんとしては「やっぱり女の子は仕事よりも家庭を選んでほしい。それこそが幸せへの道」と考えているだろうし、女の子の多くもそう思っているのだろう。

とすると、いかにして良い条件(ハイスぺ)の男性をものにし、結婚までたどりつくかが第一の目標になるのだろうな。

良い条件の男性と結婚するためには、まずは若さが求められるだろうから、大学卒業したらすぐに婚活に励まねばならない。仕事どころではなくなる。
総合職に行ってしまったら忙しくて、婚活ができなくなってしまうので、バリバリ働くという選択肢はなしだ。

(つうか、大学へ行って若さを消費するのも勿体ない。中卒・高卒で婚活すれば、親は学費が助かるだろう。その分、美容整形代に充てればいい。本当に「女はまず顔と若さだ」と思っているならば)

で、ハイスぺ男子と結婚し、子どもができたら仕事を辞めるのだろう。
とすると、企業のほうも「女はどうせすぐに辞めるから最初から採らないでおこう」となるのも仕方ない。単なる事務なら派遣で済ませるだろうし。

けど結婚を第一目標にした生き方って、それはそれで何だか大変そう。リスクも高そう。

ハイスぺ男子との結婚は、東大に入るより競争率が高いのでは???
(もち、難しさの質が違うだろうし、東大も学部によって偏差値が違うだろうけど)

一方、稼ぎのいい男子の間では、結婚リスクについての情報が広がり、結婚については慎重に考えているようじゃ。

『恋愛工学』で有名な藤沢数希氏もこんな著書を出している。

損する結婚 儲かる離婚 (新潮新書)

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※恋愛工学についてはこちらの記事をどうぞ↓

結婚しない男子が増えれば、当然、あぶれる未婚女子も増える。

けど、それはそれでいいかもしれない。生涯結婚しない人が3割4割になれば「それも普通の生き方だよね」ということになり、結婚できない人たちも救われる。世間から「かわいそうだね」という目で見られなくなり、劣等感を肥大させずに済むのだ。

『勝ち組モテモテハイスぺ男子』が独身主義者となり、あえて結婚しないとなれば「未婚者は負け」という空気もなくなるだろう。

現実問題、女性にとっても『家庭・子育て』と『男性と同等レベルの仕事』との両立は難しいだろうから、早いうちに、どちらを選択するかを考えたほうがいいのかも。

就職に有利な高いレベルの大学に行くか、専門技術を身に着け、その後、仕事をバリバリする生き方をするのか。それとも、激戦区のハイスぺ男子との結婚を目標に定め、ハイスぺ男子に選ばれるように生きていくのか。

婚活情報記事いろいろ

2005年以降の結婚相手との平均出会い年齢は男性29.7歳、女性25.1歳。女性は25歳までに見つけている人が多いとのこと。

とはいえ、結婚後、後悔する女性も3割いるようだ……。

 ただし『稼げる女性』を望む男性も増えている。↑この記事によると、男も女も『稼げる人』が結婚できるんだそうだ。
若くて美人な女性は『恋愛強者』になれても、お金持ち男性との結婚まではなかなかたどり着けないとのこと。

ま、価値観は変わっていくにせよ、婚活のえげつなさは変わらないようじゃ。

ブスキャラ『ドラえもん』のジャイ子の幸せ

記事『漫画におけるブスの存在』にも書いたけど――ドラえもん』では――ブスなジャイ子と結婚することになる自分の未来を知るのび太は、ジャイ子との結婚を壮絶に嫌がり、その未来を変えるためにドラえもんを頼ることになるのだが――

そもそも、そんなに嫌な相手となぜ結婚する? と今の人なら不思議に思うだろう。

イヤイヤ結婚するなんてジャイ子にも失礼だ。

けれど『ドラえもん』が描かれた当時『未婚でいることは許されない・結婚しなければいけない社会』だったわけだ。

のび太ジャイ子も、世間で言うところの『低ランク』。恋愛・婚活市場においては限りなく『最下層』とジャッジされるのだろうな。

低ランクには低ランクが宛がわれ、拒否すれば「贅沢を言うな、とにかく結婚しろ、お前らお似合いだ」という圧力がかかるのだろう。

そんな昔に較べたら、結婚しなくてもいい今の時代は何と恵まれていることよ。

「昔はみんなが結婚できていた」というけれど「不幸な結婚が多かった」ということかも。

ただ、ふと思う。男にはモテないかもしれないけど自分の好きなことに邁進し、漫画家を目指すジャイ子も案外、幸せそう。

人間はまずはルックスだと。ルックス悪い奴はかわいそうで不幸だと思うのは、恋愛や結婚が絡む世界での話だ。

そういった価値観から、いかに距離をとることができるか、それが不幸にならない鍵になる気もする。

恋愛や結婚に囚われると、コンプレックスだけ肥大して、心が歪み、かえって幸せつかめないかも。えげつない戦場からは逃げるが勝ち。

自分は何がやりたいのか、何が欲しいのか、何を優先したいのか、何を捨てられるのか。ちゃんと考えたほうがいいかもね。

※ちなみにジャイ子は、ジャイ子の良さを分かってくれるイケメンとカップルになるらしい。のび太よりもずっといい男をつかまえたようだ。

 

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物語『これも何かの縁』では夫婦愛・家族愛をテーマに描きつつ、そこにあえて非婚・非恋愛=結婚や恋愛から距離を置く生き方にも焦点を当てていきます。

 短編連作物語「これも何かの縁」目次はこちら↓